皆様、こんにちは!
DIY解放区管理人のぼんたでございます。
本日は、釣りで使う『 釣り針の作り方 』をご紹介しようと思います。
釣り鈎(針)の自作
釣りで使う釣り針を、自分で作る・・・。
なんて時代に逆行したテーマでしょうか。
釣具屋・ネットで何でも揃う時代に、わざわざ自分で釣り針を作ろうとするなんて。
自作の釣り鈎で、ちゃんと釣れるの?
せっかく道具を揃えて釣り針を自作するからには、ちゃんと釣れるかどうかは気になるもの。
但し、イワシやアジ等は0.8mmのステンレスバネ線では針サイズが大きい過ぎるので、より小さな0.6mmなどに変更するとよいでしょう。
ワタクシが実際に自作0.8mm釣り鈎で採った魚種
淡水
うなぎ、ナマズ類、ギギ類、ドンコ類、コイ類、すっぽん、ブラックバス、ブルーギル、雷魚、ウグイ
海水
タコ、アオリイカ、根魚全部(ガシラ、メバル、アコウ 、アイナメ、ソイ)、スズキ類、青物類、キス、マゴチ、エイ、オコゼ類 、フグ、ベラ、ヤガラ
口が小さくて釣れなかった魚種
淡水
オイカワ、コアユ、ハヤ
海水
イワシ、アジ、ヒイラギ、カワハギ、サヨリ
失敗しない釣り鈎(針)の自作方法について。
釣り針の自作は、検索キーワードでも「釣り 自作」 「釣り鈎 自作」 「釣り針 DIY」などとても多く検索されており、皆様関心深いことがわかります。
しかし、初見ではなかなかうまくいかないのがこの釣り針の自作。ワタクシも少年時代に安全ピン・針金・裁縫針などを加工しようとして、挫折・失敗を繰り返してきました。
で、そんな失敗も成功の元。
今では釣り針を簡単に自作できるようになりましたので、釣り針作りで奮闘する同士に向けて作り方のノウハウを公開したいと思います。
※Youtubeに動画UPしました!宜しければご覧ください。
釣り針を作るための材料と工具
それでは、釣り針作りに必要な材料をご紹介します。
ステンレスバネ線材 太さ0.8mm
今回のDIYのメイン材料が、このステンレスバネ線材です。多魚種に対応できるように『 0.8mm 』をチョイス。
ステンレスバネ線材の特徴
ステンレスバネ線材は、名前の通りバネの弾性があるDIY素材です。今回の釣り針製作以外に、天秤・ヤエン・バーベキュー串など製作など幅広い工作に使えます。
有名なメーカーは、↑の宝福印(ほうふくしるし)がメジャーです。購入は、必ず『超硬質』というオレンジ色のパッケージを選びましょう。同メーカーから『硬質』とかいう緑色のパッケージが販売されておりますが、バネ性が弱すぎて使い物になりません。少し力が加わっただけで曲がったままです。
他に、ウメズやNTスイベルというメーカーもあります。
ステンレスバネ線材の入手先について
家の近所に大型釣具店がある人は、一度探してみてください。田舎だから無いよっていう人はネット通販経由になりますが、送料かかる場合が多いのでまとめ買いが良いかと思います。
↓ 宝福印のやつ
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↓ ウメズのやつ
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↓ NTスイベルのやつ
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なんにせよ、ここをケチってダイソーやホームセンターの『 針金 』で済ませようとすると、『 釣り針の形をした別物 』になっちゃいます。
参考に、宝福印のステンレスバネ線は、0.8mm径だと50cmのステンレス材が14本入です。(他メーカーもほぼ同じです。)釣り針1本で5cm使用の場合、140本の釣り針を作ることができます。
では、続いて、ペンチ類のご紹介です。
丸ペンチ
丸ペンチとは、名前の通り、先端が丸いペンチです。対象物を傷つけずに加工することが可能で、アクセサリー作りなどの用途で活躍します。
丸ペンチの入手について
丸ペンチ、どこか100均ショップに売ってないかなーと思い、色々探してみました。その結果、ダイソーには無く『 セリア 』では大半の店舗で販売されておりました。100均で手に入るのは大変ありがたいですね。
とはいえ、やはり100均。剛性に当たり外れがあるので、購入時に『よじれ具合』をしっかり確認しておきましょう。
「 せっかく使う道具だし良品が欲しいな 」という方は、ペンチ業界の有名メーカー『ケイバ』のショートタイプをどうぞ。
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↑セリア丸ペンチとの大きな違いは、作用点が支点に近いショートタイプなので、ステンレスバネ線を固定する力が格段に強く、小さな輪っかが作れるという特徴があります。良い物はお値段が張るので、懐具合と相談しましょう。
ラジオペンチ
ラジオペンチはステンレス材の切断と、上述の丸ペンチで力不足だったときの補助用途で使用します。
100均ダイソーとかのラジオペンチだと、切断機能がないものが多いです。その場合は、ニッパーを用意しましょう。
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ミニルーター
ミニルーターとは、電気モーターを搭載した回転工具です。あの歯医者さんが使っているチュイーンです。
用途に応じた先端ビットを取り付けることで、切削・切断・研磨・サビ落としなど、さまざまなDIY工作ができるようになります。
先端ビットは、『 ダイヤモンドミニカッター 』を装着。
↑の写真のダイヤモンドミニカッターの主用途は、『 モノの切断 』ですが、今回は、平面を利用した『 針先の研磨 』に使用します。
ダイヤモンドミニカッターの入手先
ダイヤモンドミニカッターは、ネットや模型店、手芸用品に力を入れているホームセンターで手に入れることができます。運がよいと、ダイソーに置いている事も。↑写真でワタクシが指で持っている『 マンドレル 』という軸にセットして使用します。
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ミニルーターについてもっと知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
本記事登場の、精密ミニルーター。
フットペダル付きなので、両手フリーで創作作業に没入できます。
油性マジックペン・定規
ステンレス材に切断ポイントをマーキングする際に使います。安物で全然大丈夫ですが、マジックペンは必ず『 油性ペン 』が必須です。『 水性ペン 』だと、ステンレス材にはじかれてしまい、マーキングできません。
釣り針の作り方
今回の記事では、「うなぎ釣りで使うサイズ」をベースに紹介しています。
また、初めての方は必ず今回の手順通りに作ることをお勧めします。順番間違えて鈎研ぎを後半にすると、後半で詰みます。
ステンレスバネ線をペンチで5.0cmに切断。
油性ペン等で印をつけてから切断すれば、整ったサイズで鈎を量産できます。
0.8mm径ぐらいなら、ラジオペンチでも簡単に切断できます。
1〜2mmズレても全く問題ありません。
ミニルーターで鈎を研ぎ、鋭利にします。
ダイヤ回転刃の平らなところに寝かせる様に当てがいます。
10秒もすれば、↓のようにギンギンに尖った針先になります。
さらに先端研ぎたい方は、ゴム砥石ビットやバフ系ビットで仕上げることも可能。
手間がかかるので省いておりますが、釣果に全く問題ありません。
丸ペンチを使って、チモト部分の環を作ります。
セリアの丸ペンチは、先端が弱いです。クニュッとよじれちゃうので ↑の写真くらいまでが、曲げの限界。
環の輪っかを閉じる最後の整形は、力が伝わりやすいラジオペンチで仕上げましょう。
ラジオペンチで、ググッと整形。
ステンバネ線5.0cmのうち、1.0cmを使って環ができました。
ここから、残りの直線4.0cmでフトコロを成形します。
丸ペンチを使って、鈎全体を成形
最初は鈎先付近から整形しましょう。
一番最初に鈎先端から5mmのところを曲げるのがコツです。
全体のバランスが掴みやすいです。
丸ペンチと親指の腹を使いながら、創作意欲の赴くままに鈎を作っていきましょう。
丸ペンチを持っていない方も、普通のラジオペンチでも十分成形はできます。手持ちの工具で果敢にチャレンジしてみましょう。
自作釣り針、完成!
はい、完成しました!手順通りにやれば、どなたでも簡単に作ることができます。
最後に・・・
これで自作釣り針製作の一連の流れはおしまいです。
適切な材料・道具さえあれば、どなたにでも簡単にチャレンジできるハンドメイドです。
ぜひお試し下さい。
自作した釣り鈎のメリットは、環境さえ整えばとにかく安く量産できることにありますが、
やはり最大の魅力は、魚が釣れた瞬間。
また、自作釣り鈎で簡単に魚が釣れる経験を重ねると、市販の高いジグヘッドがむっちゃ高いなーと思えてきます。
そんな1本100円くらいのジグヘッドが、自作ジグヘッドならオモリ含めて1本20円で自作できます。
コストが激安なのを活かして、根掛かりを気にせずに果敢に根を攻めて好釣果を狙いましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
また別の記事でお会いしましょう!
Youtube動画はこちら↓
ヤエンの自作記事。
LED投光器の自作記事。メリットは明るい事。デメリットは重いこと。
近所の川でテナガエビ捕獲。素揚げと塩で、最高の酒のアテの出来上がり。
自作釣り針応用編。タコジグを激安で自作して、タコを釣りに行こう。
5~10月に近所の川でうなぎが釣れます。
20円でうなぎ穴釣りにチャレンジ。今回の自作釣り針が使えます。