皆様、こんにちは!
DIY解放区のぼんたでございます。
本日より、DIY・自作を始めてみようという初心者の方に向けて、基本的な材料・道具のお話しをしていこうと思います。
初回は、全てのDIYの基本となるビス(ねじ)についてお話させていただきます。
『 ビス 』と『 ねじ 』について
DIYをする上で、しょっちゅうお世話になるビス(ねじ)。
ビスだのねじだのイメージは沸くけど、その違いがよく分からないよっていう方、けっこう多いと思います。
で、最初に覚えておきたいのが、『 ビス 』 = 『 ねじ 』 という事実です。
そう、ビスとネジはご飯とライスくらい一緒です。
当ブログでも、ビス / ねじ を混在して表示しているときがありますが、ご了承ください。
ビスの種類について
ホームセンタービスにいくと、たくさんの種類のビスが販売されております。
大きく分けると、
に分類することができます。
例えば、↓のビスは、
という具合です。
木ねじ(もくねじ)
木ねじは、「もくねじ」と呼びます。木材に使用するねじ全般を指します。建築・DIYなど幅広い分野で多用されており、とても安価なのが特徴です。
木材にしっかり食い込むように設計されていて、ネジ山は粗く鋭い形状をしております。
木ねじの大きな特徴として「半ねじ」と言われる独特の形状があります。
初心者の方は「うーん、全ねじの方が結合力が強そうだな。」と陥りがちですが、木材同士の結合は、圧倒的に半ねじが有利なので覚えておきましょう。
コーススレッドビス(木ねじの一種)
インパクトドライバーという電動工具が広く普及してからは、それに特化した「コーススレッド」というビスが爆発的に普及しました。
ビス頭の裏がラッパ状の形状をしているのが特徴です。
荒いねじピッチで木材にグングン食い込むように造られており、高い引抜強度を誇る優秀なビスです。
ビス頭がラッパ形状になっているため、不用意に木材にメリ込むことなく、ギュッと締め付けてくれます。
(2024/10/15 17:47:16時点 Amazon調べ-詳細)
スリムビス(木ねじの一種)
コーススレッドをよりスリムにしたものは、「 スリムビス 」と呼ばれております。
コーススレッド同様、インパクトドライバーでの使用を前提として造られております。お値段もとっても安価でお買い得。
ビス打ち時の抵抗を小さくするため、先割れ加工がされております。これにより、木材の端を打っても割れにくいという特徴があります。(といっても、割れる時は割れます。大事な場面は下穴加工をしましょう。)
コーススレッドよりも使いやすく大変便利なスリムビスですが、頭もコンパクトなので、打ち込み過ぎるとすぐ埋没してしまいます。ご注意ください。
あと、強度は通常のコーススレッドに劣るので、荷重が大きく掛かる場合は本数を増やしてカバーすると良いでしょう。
(2024/10/15 17:47:17時点 Amazon調べ-詳細)
木ねじの説明は以上です。ここからは、「タッピングビス」についてご紹介します。
タッピングビス
タッピングビスは、主に薄鉄板や樹脂などに使う全ねじタイプのビスです。対象物にネジ山を切りながら(タップしながら)、固定することができるビスです。固定力はとても強固で、木材にも使用することができるので幅広く使える万能なビスと言えます。(但し、木材と木材の接合に限っては半ねじの木材ビスが有利。)
タッピングビスは、世間一般でいう「普通のビス」なのですが、ちゃんと正しい使い方があります。↓ のイラストをご覧ください。
タッピングビスは、ビスを打つ前に「ドリルで下穴を開ける」というのが正式な使い方です。
下穴でビスの通り道をしっかり作ってやることで、ビス打ち時に綺麗なネジ山が形成され、強力な固定ができます。
金属の場合は、タッピングビスが空回りするだけなので、ちゃんとドリルで下穴開けを行いましょう。
鉄板ビス(ドリルビス・ピアスビス)
上述のタッピングビスのように、わざわざ下穴あけるの面倒くさいよーっていう方に向けて、『 鉄板ビス 』というとても便利なビスがあります。
ドリルビスとかピアスビスと呼ばれていることも。
タッピングビスの先端にドリル刃が合体している構造で、下穴なしで鉄板に直打ちできるビスです。
鉄板ビスという名前ですが、ステンレス板とか樹脂板にも何でも使えます。
・少し単価が高い。
・ドリル同様に切りくずは出る。
・ドリルの分、ネジ山が少ないので、引張強度に注意する。
・木材、金属、樹脂など色々いけるが、コンクリートなど石系は無理。
とはいえ、この鉄板ビスさえあれば、DIY初心者にとって金属加工がとても身近なものになります。
ホームセンターにいけば小袋販売もされているので、一度お試ししてみて下さい。
コンクリートビス
最初に申し上げますと、『 コンクリートへのビス留め 』は、本記事の中で最も難易度が高いDIYとなります。
というのも、コンクリートビスをそのままコンクリートに打ってもビクともしません。
木材や樹脂、金属板などは普通の鉄工用ドリルを使えば簡単に下穴加工ができますが、コンクリートとなるとそうもいきません。
コンクリートに下穴加工をするには、「振動ドリル」か「ハンマードリル」といった穴あけマシンとコンクリート用先端ビットが必要になります。
※振動ドリル・ハンマードリルについては、別記事を作る予定なので、記事出来上がり次第UPします。
本記事では、コンクリートやモルタルブロックなど『 石系 』へのビス留めの流れをイラストでご紹介しておきます。
以上、ここまで『木ねじ』『 タッピングビス 』『 鉄板ビス 』『 コンクリートビス 』のご紹介をさせていただきました。
ビス頭の形状について
ビスの種類が分かったところで、ビス頭の形状についても押さえておきましょう。とりあえず、主要の3つを覚えれば十分です。
最も一般的な形をしたナベ頭のビス。
少し斜めからビス打ちしても、割と綺麗に仕上がる特徴があります。
締結力/頭の大きさも標準的で、各サイズの入手性も非常に良いです。特にこだわりが必要ない場面ならこのナベ頭を使っております。
上述のナベ頭とは同じ強度のトラス頭。
頭が平べったくて大きいので、ワッシャーなしでビス留めしたり、柔らかい材料にもめり込まずに使用できるメリットがあります。
出っ張りがないので、モノに引っ掛かるトラブルもなく美観も良いのですが、斜めにビス打ちすると頭が浮いて仕上がりが悪く見えるのでご注意を。
下穴処理や相手材料次第では、最も綺麗に仕上がるのがこの皿ビスです。
ビス頭の体積分をザグリと呼ばれるドリルで下穴処理すれば、仕上がり面がフラットにピシッと決まります。
その反面、ザグリなしでビス留めすると、頭が飛び出してとてもブサイクになってしまうのでご注意ください。
相手が柔らかい木材に単品打ち込む場合は、ザグリなしでも綺麗に収まる場合が多いです。
ビスの材質について
DIYで使うビスの材質は、主にステンレスビスと鉄ビス(クロム・ユニクロ)の2種類です。
ステンレスビスと鉄ビスの特徴
見た目ですが、ステンレスビスは無骨なシルバー色をしているのに対し、鉄ビスはメッキ色で青っぽく見えます。( 鉄ビスは、クロムメッキ・ユニクロメッキなどメッキ方法により他にもさまざまな色味があります。)
それぞれの特徴を表にしてみました。
材質 | ステンレス | 鉄(クロム/ユニクロ) |
外観 | ||
値段 | △ 高い | ○ 安い |
強度 | ◎ 強い | ○ 普通 |
サビ | ○ さびにくい | ✕ さびやすい |
用途 | 屋外・屋内 | 屋内 |
屋外で使う、または濡れる場所で使うなら、迷わずステンレスビスを選びましょう。
ケチってユニクロビスを濡れる場所で使うと、ビスが錆びるだけでなくサビ汁で周囲も汚染してしまうのでご注意ください。
屋内は鉄ビス、屋外や水廻りの濡れるところはステンレスビスと使い分けましょう。
(2024/10/15 17:47:18時点 Amazon調べ-詳細)
まとめ
さて、ここまでビスの種類・頭・材質などについてお話させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
他にもビスの種類はたくさんあるのですが、基本的なことはご紹介させていただきましたので、次にホームセンターにお出かけされる際のお役立ちにはなれたかなと思います。
「あっ、これあのブログで言ってたあのビスだ。」と思い出して頂ければ幸いです!
それではまた、他の記事でお会いしましょう!