皆様、こんにちは!
DIY解放区のぼんたでございます。
本日は、夜釣りのアツいターゲット『タチウオ釣り』についてご紹介しようと思います。
日本刀のような煌めきボディーのお魚、タチウオ。漢字ではそのまんま太刀魚と書きます。
強い引き味が楽しめるタチウオ釣りですが、お土産として最高。持ち帰って刺身・フライ・塩焼きとレパートリーが広く非常に美味しいので、ご家族も喜びます。
また、タチウオ釣りは足場の良い漁港で楽しめますので、釣り初心者の方でも、安全にチャレンジすることが可能です。
タチウオは、餌でもルアーでも狙える!
ワタクシの住んでいる関西地方は、タチウオ釣りのメッカと言われているほど、タチウオ釣りが盛んです。
シーズン真っ只中になると、夜の波止はタチウオ狙いの餌釣り師とルアーマンがズラリと並びます。
タチウオの定番の釣り方として、
餌釣り師 → キビナゴ + 電気ウキ
ルアーマン → ワーム(ワインド釣法)
が鉄板とされております。
タチウオ釣りのシーズンについて
関西地方での例ですが、おおよそ5~6月頃からポツポツ釣れ始め、8~10月が最盛期、11~12月は数が減りますが大型化します。
2~4月は寒いし、ほとんど釣れません。
なお、同じ関西でも黒潮の影響を受ける和歌山方面と、港湾部の神戸周辺などではタチウオの接岸タイミングがかなり違います。
釣行前に、近隣の釣具店HPで釣果情報をチェックしてからお出かけになるといいでしょう。
タチウオ釣りの時間について
タチウオは、基本的に夜釣りです。明るい時間帯は沖や深いところに居るので、ほとんど釣れません。
夜間の中でも朝マズメや夕マズメと言った薄暗い時間帯は特に活性が高く、深夜遅くになると活性が鈍くなる傾向があるので、基本的に18~22時くらいがおすすめの時間帯です。
タチウオの釣り方(失敗例)
タチウオの釣り方ですが、ワタクシの失敗例を踏まえてご紹介します。
※ほぼ大半の方が、この失敗を経験されます。反面教師の意味で、ご参考にしてください。
タチウオ釣り仕掛けを求め、釣り具店へ。
今から10年ほど前、タチウオ釣りの右も左も分からなかったワタクシ、店員さんと話しながら釣具屋のおすすめ仕掛けを購入しました。
釣具屋のおすすめ太刀魚仕掛け
全体像は、こんな感じ↓です。
竿とリールは何でもOKです。磯竿・投げ竿を書いておりますが、バスロッド・シーバスロッドでも問題ありません。道糸もなんでもOK。このあたりは流用品で十分通じます。
まず、釣り場のほぼ全員がリチウムイオンの電気ウキを遠投しておられます。電気ウキは1個1000円程と高価でしたが、2セット分購入しました。(これが失敗。)
あと、『タチウオは鋭い歯をしているから』という理由で、金属製の細いワイヤーを使った仕掛を使います。(これも失敗。)
そして、釣具店で販売されている冷凍キビナゴを取り付けして遠投します。(これも失敗。)
これら定番の仕掛け・餌でアタリがくるのを待っておりました。
現実は、とても厳しいタチウオ釣り
そして、アタリを待つこと数時間・・・。
全くアタリがなく、デビュー戦はボウズで終わりました。
周囲のベテランっぽい釣り人も含めて50人近くおりましたが、み〜んな丸ボウズ。結構有名な釣り場だったのですが・・・。
釣具店HPには「タチウオの本格的な接岸スタート!持ち込み釣果10匹!」と書かれていたのですが、
「そないに釣れてた人・・・いてたっけ?」と、悲壮感のうちに帰路へついたのを覚えております。
作戦練り直しからの・・リベンジ!
そんなこんなで、「次こそは絶対に獲る」という強い気持ちで、どうやったらタチウオが釣れるのか試行錯誤を重ねました。
その結果、以下のの3点を見直すことに。
①冷凍きびなご → 活きイワシに。
②金属ワイヤー → ナイロンハリスに。
③電気ウキ → ウキなしの自然沈降に。
イラストにすると、↓のような感じです。
改良前の定番仕掛け(キビナゴ/ワイヤー/電気ウキ)と比較すると、貧乏臭ささえ漂う超シンプル仕掛けへの変身を遂げました。
これら3点の大幅改良を引っさげて、同じ釣り場にリベンジ釣行へ出かけたのです。
結果は・・・タチウオ大爆釣!!!
するとどうでしょう。前回の丸ボウズが嘘のように、タチウオを爆釣することができたのです。
爆釣の状況を、↓に描いてみました。
この仕掛けは、オモリ的なものが『サルカン・ケミホタル・イワシ』しかないので、どうがんばっても飛距離が10m未満しか飛びません。
投げた仕掛がすぐ近くに着水。その後、ゆっくりと弧を描きながら沈下していきます。
が、全くノープロブレム。
活きイワシの集魚力は強烈で、完全沈下までの15秒の間に、タチウオがガブガブッ!と食い付く確率がとても高いのです。もうむちゃくちゃ釣れます。
遠くでLED投光器を使用している方がいましたが、ワタクシの周囲はほぼ真っ暗だったので、光量に関係なく釣果を出せたということになります。(この仕掛けにLED投光器があれば、鬼に金棒。更なる釣果UPが期待できます。自作LED投光器の記事はこちらをご覧下さい。)
びっくりするくらい釣れるペースが速いので、出せる竿は足元の2本が限界。文字通り『足元』でアタリがあります。
※但し、10匹以上釣ると糸の表面がザラついてきます。20匹程度を目安にハリスを交換をするとよいでしょう。
周囲もビックリ!『竿頭』と呼ばれる。
周囲が全然釣れていない中での爆釣劇なので、周囲の爺やん釣り師たちがワラワラと集まってきます。
そして、「お兄ちゃん、今日の竿頭(サオガシラ)やで。」とお褒めいただくことに。
ペースとしては、2時間ほどで30匹くらい。自宅用には釣れ過ぎたので、周囲のの釣り人にも配ってホクホクで帰宅することができたのです。
それでは、このタチウオ爆釣の火付け役、「活きイワシの確保」についてご紹介していきましょう。
活きイワシの確保
タチウオの餌釣りにおいて、最も重要なミッションとなるのが「活きイワシの確保」。
イワシの回遊は地域・天候の影響を受けますが、おおむね夕方15~19時くらいの回遊が多く、タチウオ釣り前のちょっとした空き時間で行う事ができます。
なお、今回はイワシを紹介しておりますが、アジでもサバでも小さければ代用OKです。(12cmくらいのサバでもタチウオは喰ってきますが、エサが大きいとなかなか針掛かりしません。)
用意するものは、サビキ釣りセット一式と、バッカン・ブクブクといった活かし道具類。
その中でも、特に重要なのが「イワシが釣れるサビキ仕掛け」を使うことです。
イワシが釣れるサビキ仕掛けって?
ひとことにサビキ仕掛けといっても、釣具屋にいくと多種多様なサビキ仕掛けが販売されております。
よく安売りセールで3パック300円とかで見かけるのは、『 小アジ 4~6号針 』という10~15cmの小アジサイズ用です。
イワシや豆アジサイズの小魚には針サイズが大きすぎて喰いが悪いです。
そのため、イワシ・豆アジ釣りには「小・豆アジ 1~2号針」や「パニック仕掛1~3号」といった専用仕掛けを使用します。
これら専用サビキは針が小さいので指でつまみにくいのと、1パック400円くらいするのですが、専用品だけあってとてもよく釣れます。(ちょっとお高いので、釣行後は真水で洗って再利用。)
釣れたイワシを活かしておく。
釣れたイワシは、そのままだと酸欠で死んでしまうので事前準備が必要です。
水汲みバケツ・ロープ・ブクブク、バッカン、魚掬いネットを揃えて、タチウオ釣りの時間まで活かしておきましょう。
ハプニング発生!娘がイワシを亡き者に
釣りは、毎回ハプニングの連続です。「今日もタチウオを爆釣するぞ!」と頑張ってイワシを釣りあげている傍らで・・・
なんということでしょう。釣ったイワシを娘がバッカンから取り出し、地面に並べているではありませんか!しかも、大きさ順に綺麗に並べるというおままごとぶり。
そうこうしているうちに周囲が薄暗くなり、タチウオの時間がやってきてしまいました。
「活きイワシが少ない・・・足りない分は、死にイワシでやってみるか。」
この日はタチウオの回遊が悪く、周囲の方々もほとんど釣れておりませんでした。ズラリと並んだ電気ウキの脇で、ルアーマンがワインド釣法を試みるもノーバイト。
いつになく苦戦している状況の中で、「もっと活きイワシが残っていたらなぁ」と思いつつも、死にイワシを投入すると・・・
大爆釣。やっぱり大爆釣。
もう活きイワシだろうが、死にイワシだろうが関係ないくらいの大爆釣。投入して竿を置いた途端、もうアタリがくるというアタリっぷり。
むっちゃ回遊してるやん。
そう、冷凍きびなごには見向きもしないタチウオたちも、活きている又はまだ死んで新鮮なイワシには入れ食い状態でアタックしてくるということが分かった瞬間です。
タチウオ釣り道具のご紹介
本日の記事は、イラストばかり掲載していたので、写真も少し載せておきましょう。
一般的なタチウオ仕掛け(非おすすめ)
タチウオ仕掛け
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市販のタチウオ仕掛けは、1〜3本針と多種多様ですが、焦らずしっかり喰いこませれば一本針でも十分です。
電気ウキ
現地では、3号程度の電気ウキがよく使われております。遠投派は5号くらい使いますし、近距離なら2号でも事足ります。
当ブログ独自の太刀魚仕掛け(おすすめ)
この仕掛けは、実際に体験したことのない人からすると「なんか貧乏くさい仕掛け」にしか見えません。
作り方も載せておきましょう。
材料は、カン付き針(チヌ針・ブラックバス用なんでもOK)とケミホタルを使いましょう。
ケミホタルを使ったことのない方へ。
使い方は至って簡単。
まずはアルミ袋の封を切り、ケミホタルと取付けチューブを取り出しましょう。
取り出したら、ケミホタルを指でポキッと折ります。
ポキっと音が鳴ったら内部で化学反応が起きて、おおよそ10時間ほど発光します。
自宅で試してみましたが、実際は30時間以上発光しておりました。(←暇人。)
次に、付属していたチューブを5mmくらいに2つ輪切りします。
輪切りができたら、2つともナイロンラインに通しておきます。
最後に、輪切りチューブ2つをケミホタル本体に両サイドから装着すれば完成です。
最後に、Amazon・楽天リンク貼り付けておきます。お買い物にご利用ください。
タチウオ用の仕掛け
カン付きチヌ針
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輪っか(カン)の付タイプの針です。チヌバリ2〜4号あたりが適当サイズです。
ケミホタル
ケミホタルは、37/50/75あたりのサイズがおすすめです。
ケミホタルの役割は、タチウオへのアピールだけでなく、アタリ時に左右どちらに走ったかの判別アイテムにもなります。混み合っている釣り場で、お隣さんとのおまつり防止にも役立つので、必ず装着しましょう。
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ナイロンライン 4〜5号
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ナイロンラインは、ハリス用でなくても構いません。
ワタクシ、わざわざ新しく買うのもったいなかったので道糸用のラインをハリス用に流用しております。
但し、太さは4号以上が必要です。5号なら安心。
3号だと噛み切られるリスクが高いですし、ぶっこ抜く時にブレイクする時があります。
イワシ釣り用仕掛け
サビキ「ラメパニック」
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パニック系で最も釣れる!と実感しているシリーズ。ラメの入ったフラッシャーが針をキラキラ飾り小魚にアピールします。
小魚全般むっちゃ釣れますが、ハリスが0.2〜0.3号と細いので、大型魚が掛からないように気をつけましょう。
豆アジ用サビキ
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ハリスが細いパニック系に対して、豆アジ用はハリスが1号前後と太めです。フグやベラが掛かっても耐えうる強度なので、状況に応じて使い分けしましょう。イワシの喰いだけでいうと、パニック系に一歩劣ります。
コマセカゴ
アミ姫
フルーティな香りがする新進気鋭のアミエビ。アミエビ業界に変化の時が訪れようとしています。未開封なら常温保存できるので、車に忍ばせておくと急なイワシの回遊に対応できます。
活かしバッカン
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管理人も使用中、シマノのバッカン。
買いたては梱包跡がついているので、初回のみお湯で整形してあげましょう。
ブクブク(エアーポンプ)
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イワシの活かし程度ならあまり多量の酸素がいらないので、安いエアーポンプでも十分です。
アジも活かしてアオリイカのヤエン釣りでも使いたいなーとなると、多くの酸素吐出量がものをいうので、ちょっと値が張りますが ↑ のようなモデルにしておけば後悔がありません。
ネット
水汲みバケツ
当たり前のことですが、ロープ付のものにしておきましょう。バケツだけ持っていくと、海から水が汲めません。
ヘッドライト
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ヘッドライトは夜釣りに必須です。
釣りに向いているヘッドライトの記事を執筆しておりますので、ご参考にどうぞ。
このタチウオ仕掛け、一番の要点は『 活きイワシ 』の確保です。釣り場で釣れないと、タチウオ釣りがスタートできません。
活きイワシでなくてスーパーで買った死んだイワシでも可能です。でも、釣行前に寄ったスーパーでイワシが売っていないというハプニングもありますので、ご留意下さい。
※実は、この問題はある程度解決しました。
釣り場にLED投光器を持ち込むことで、夜間でもイワシを寄せて釣ることができるようになったのです。(100%ではありませんが、確率はかなり上がります。)
自作LED投光器の作り方を執筆しておりますので、ご参考にどうぞ。
ここまで読んでいただいた方のタチウオ爆釣に繋がればとても嬉しいかぎりです。
他にも釣り関連の記事をたくさん執筆しておりますので、釣行のご参考にしてください。
それでは!