DIYネタ

切削・切断・研磨と万能な電動工具、ミニルーター。趣味の自作からプロユースまで工作の幅をグッと広げます。

皆様、こんにちは!
DIY解放区管理人のぼんたでございます。

本日は、私の工作グッズの中で、最も使用頻度の高い電動工具ミニルーター(本体)のご紹介をしようと思います。

先端ビットについては別途記事を作成しましたので、こちらの記事をご参照ください。
www.gomateishoku.com

小型工作物に大活躍する電動工具、ミニルーター

内蔵されているモーターの力で軸が高速回転します。太いペン型の電動工具で、別名ミニリューターとかハンドグラインダーと呼ばれています。身近なところでは、歯医者さんに行くとチュイーーンってなる機械ありますよね、アレです。

こんなの。

先端の軸(ビットといいます。)を交換することで、切削・切断・研磨仕上げと幅広い作業が可能です。今までカッターナイフや手ヤスリで行なっていた手作業が、ミニルーターを使うことで何倍ものスピードで済ませることができます。

ミニルーターを使って出来ること

とまぁ、色々な事が出来ます。他にも爪の手入れや、木工工芸など幅広い使用用途があります。慣れてくると、指と同じような感覚で操作が可能になります。

ミニルーターってお値段どれくらい?

最安モデルだと、ダイソーで手に入る600円位。プロ用で歯医者さんや歯科技工士さんが使っているようなモデルだと10万円を超えてきます。

ワタクシの場合、最初は安いやつで試してみたいってことでダイソーの最安600円モデルから始まり、様々な機種を経て現在は20,000円の中上級モデルに落ち着いております。

f:id:gomateishoku:20191001224154j:plain
ワタクシ使用機種。詳しくは後述します。

趣味の世界を広げてくれるミニルーター。様々な機種を使ってみての所感ですが、ミニルーターの性能は価格に比例します。ぶっちゃけ身も蓋もない答えですが、値段の差がモロに出る商品だと思っております。

今まで散々色んなミニルーター買って失敗してきたから、説得力があるワンね。

ぐぬぬ。散財する前に気付きたかった……。

ミニルーターを購入する時のチェックポイント

この記事をお読み頂いている皆様も含め、ミニルーターを一度も使ったことがない方ってとても多いと思います。学校でも習いませんし、家族で持っている人も少ないでしょうし。

しかも、ミニルーターって当たりハズレがかなり大きいリスキーな商品です。というのも、むちゃくちゃ握り難かったり、パワーが貧弱だったり。

そのあたりを踏まえて、
良いルーターと悪いルーターの見分け方をお伝えします。

良いルーター

・トルク(パワー)がある
・低速回転(3000回転以下)が可能
・軸ブレがない(精密性、静音性)
・手によく馴染む
・連続使用時間が長い
・フットペダル機能付。(超便利。)
・2.35mmビット以外に3.0mm、3.2mmのビットも使える。

という点に着目して検討しましょう。

逆に、悪いミニルーターの特徴も抑えておきましょう。

こんな点は要注意

・トルクが弱い。(大きなストレス)
・軸の精度が甘い(音がうるさい)
・重心が後ろ寄りで持った時のバランスが悪い。
・持ち手が太くて持ち難い
・持ち手部分とビット先端までの距離が遠い(使用時安定しない)


補足 : ハンドピースの重量について
ハンドピースの重さは、実はそんなに気にする必要はありません。軽い事によるメリットもありますが、ある程度重さがある方がグリップが安定して作業しやすいです。それよりも重要なのは重心バランスです。先端が重いと安定します。しかし、後方が重いとむちゃくちゃ使いにくくなります。ボールペンやシャーペンの重心バランスと同じ原理です。

当ブログ管理人、ぼんたのミニルーター遍歴

それでは、実際にワタクシが購入してきた実機をご紹介しますよ。

ダイソー ミニルーター 購入価格600円

600円と私が知る限り最安値のミニルーターです。2.35mmのビット軸が使用出来ます。軸ブレ感は否めません。そして、パワーがのび太級に最弱です。乾電池1.5V×2=3Vなので仕方がないのですが、何かを削る・穴を開けるという作業はバルサ材などの相当柔らかい木材位しかできません。傷を付け加工という点ではガラスコップの文字入れなどには使用できます。正直に行って安物買いの銭失いと感じます。


プロクソン MM50 購入価格6,500円

回転数:8,000~20,000/min

重量:250g

小型強力モーター搭載が売りのプロクソン社製ミニルーター。グリーンとイエローの独特なカラーリングがDIY意欲を掻き立ててくれます。購入にあたり、ネットの意見を参考に色々悩みました。なんせ6,500円もしますから。今回、是非とも欲しかった機能が速度調整機能。これは魅力的に感じておりました。やはり低速で作業すれば音は静かだし、丁寧・精密な作業ができそうだったから。

で、買った感想

・低速8,000回転/minは速過ぎる。

・低速トルク(パワー)が弱く、硬い材質だと少し押しつけるだけで止まりそうになる。

・高速回転は音がうるさい。切削時うるさいのは仕方ないが。また、僅かにブレがあり、落ち着かない。

・持ち手部分が太く、後ろが重たい。いかにも道具を持っているという感覚になる。指先感覚には程遠い。

とまぁ散々な結果でした。ホームセンターには必ずといっていい程プロクソン製品が置いてあるから期待していただけに、ちょっと残念な結果に終わりました。とにかく音が五月蝿くて、スイッチを入れている間は落ち着きません。また連続使用時間15分なので、休みの日に没頭して取り組みたい時に冷却待ち時間がストレスです。ただし、ダイソーのミニルーターに比べると全ての面で雲泥の差はあります。標準搭載のドリルチャックはかなり便利です。


浦和工業 マイクログラインダーHD20A 購入価格10,000円

回転数3,500~20,000/min

重量:110g(ハンドピース部)

この浦和工業のミニルーター(浦和工業的には、マイクログラインダーと呼んでいる)は、ダイソーやプロクソンのミニルーターとは全ての点に置いて次元が違いました。表現が過去形なのは、うちの嫁さんがスイーツデコなる工作を始め、ワタクシから本製品をパクったためです。

特徴として3,500~20,000/minという幅広い回転域において、全くといっていいほど軸ブレが無く超精密な回転ができます。この10,000円という価格帯では他に類をみないレベルです。浦和工業のエントリーモデルではあるのですが、さすが国産。浦和工業は、HPがショボいのですが、製品は非常に秀逸です。

プロクソン製品は回転数を上げるとじゃじゃ馬の様に暴れ出すのですが、浦和工業のHD20Aは20,000/minまで回転を上げても、とても静かな優等生といったところです。クラスでも「あいつ京大いくんじゃね?」的な安定感です。

弱点はネットにも書いてあった通り、全域においてパワーが弱いということ。お世辞にも強いとは言えません。でもそれは対象の材質が金属であったり、負荷の大きい切断ビット等を使っている時以外は許容範囲内です。あ、樹脂以上の硬度の穴あけも苦手です。止まります。なので急いで作業するようなことがない限り、丁寧にゆっくりと作品を加工することに向いております。力は強くないですが指先の感覚にちかいです。

また速度調整のダイヤルがとてもなめらかで、いつまでもクリクリ回していられます。おや、んで?という幻聴が聴こえてきましたよ。

また、コレットチャックΦ2.34mm、Φ3.0mmを搭載し、ドリルチャックも付属しているので、殆どの径の先端ビットが使用可能となります。


↑ 残念ながら、現在アマゾンで1万円位での取り扱いがない様です。

更に、正転・逆転と回転を切り替えるスイッチがついている為、先端ビットを滑らせて作品を傷つけてしまうリスクも抑えることが可能です。これは地味に嬉しいですよ。やっぱり右利き・左利きで苦手な面もカバーしてくれますから。

良い事ずくめのようですが、あと少し!という点を挙げるとすれば・・・

・フットペダルが欲しい。

・やはりもう少しパワーが欲しい。

といったところでしょうか。価格も福沢さん1人と初めてのミニルーターとしては値が張りますが、ちょっとした小物やフィギュア・プラモデル製作には十分だと思いますよ。是非ミニルーター初心者さんにもお勧めしたい商品です。


ドレメル ハイスピードローターリーツール4000 購入価格15,000円

ででで、でかい!もはやミニルーターではない。

回転数5,000~32,000/min

重量:533g

これまでは、ダイソー → プロクソン → 浦和工業マイクログラインダー というミニルーターの王道路線をステップアップしてました。しかし、ここにきて何を血迷ったのか、大脱線した製品を購入してしまいました。

その製品とはミニルーター界の異端児、ドレメルハイスピードロータリーツールです。しかも、モデル4000というフラッグシップモデル。何が他のミニルーターと違うかというと、桁違いのハンドピースのデカさ。全然スリムではなく、ずんぐりむっくりのガチムチ体型です。どうみても片手で持って精密さを究めるハンドピースの大きさではありません。原付でツーリング行こうかってなった時に一人だけハーレー乗ってきてる奴レベルのズレっぷり。そのボディーに搭載するパワフルなモーターは出力135W。プロクソンとか普通のミニルーターはおおよそ20W~50Wが中心。どう考えても全てが規格外です。

では、なぜそのようなドレメルハイスピードロータリーツールに手を出したのかというと、釣り具製作の過程で、金属加工が必要になったからです。鉄よりは比較的柔らかいアルミ系金属ジュラルミン(それでもすごい硬い)の塊を切削するのに、浦和マイクログラインダーは、圧倒的パワー不足でした。回転数が低いと精密な作業ができるのですが、トルクが薄くてすぐに止まってしまいます。また回転数を上げるとトルクが多少増すのですが、高回転時は少しの手元のミスがルーターの刃を滑らせて作品の削らないでよい箇所を傷つけてしまうのです。なんとか低速でもトルクのある製品はないものか。

そう、ワタクシは低速での圧倒的パワーを欲しておりました。

アマゾンで検索すると、色々なアタッチメントが沢山付属するセットがお得ということを知り、検索開始から1時間、15,000円を勢いでポチるという暴挙に出てしまいました。やってしまったあぁぁあという自責の念と、ふふふ、これでバラ色DIYライフは約束されたぞという淡い気持ちで商品の到着を待ちました。

Amazonより到着!

1週間経過・・・。

お蔵入り・・・!

残念な結果となってしまいました。最初から想像はしていたのですが、ドレメルさん(もはや、さん付け)は明らかにゴツく、そして重たく、やはり精密な小物加工に向いていなかったのです。確かにアルミなどの金属切削加工にはパワーを発揮するのですが、片手では重すぎます。(533g=500mlペットボトルを満水状態で鉛筆持ち)また、両手では精密な加工が出来ません。重たい出刃包丁を両手で握って魚の三枚おろしをしているようなものです。あくまでミニルーターは片手で持ち、もう片手で対象物を持って加工するからこそ、意のままに加工が出来る事を実感しました。今更ながら。

まぁ全てがダメなわけではなくて、ゴリゴリ切削する必要がある時や、釣り鈎製作時でステンレス線を削る時等は重宝しております。付属品のアタッチメントでペン型の小型ハンドピースも試してみたのですが、パワーはあるもののダイソーミニルーター並みのブレ精度と、毎回の着脱がムッチャ面倒です。

大変勿体ないのですがワタクシの使用用途からはズレており、またミニルーター迷子になってしまいました。

ついに、ミニルーターの夜明けが!

アルゴファイル マイクロモーターシステム スターライトセット ブラック (現在使用中)

ミニルーター迷子になったワタクシ、懲りずにネットで情報を収集しておりました。それまでは予算15,000円までと決めており、5,000円から13,000円で似たり寄ったりの製品を比べていたのです。大型ホームセンターに行って試用展示等もしてみましたが、何ともパッとせず。もやもやしている中で、ある考えが浮かんだのです。「予算増やしたら、いいんじゃないか?」そう、ここに来て自分の勝手に決めた予算枠が邪魔をして、今回購入に至ったアルゴファイルマイクロモーターシステムに辿り着くまでかなり寄り道をしてしまいました。

結論から言います。アルゴファイルマイクロモーターシステムは、最高です。20,000円位しますが、最高なのです。

ワタクシが購入したモデルはスターライトセットという中級モデルですが、今までのミニルーターの良いとこどり、もとい全ての点に於いて圧倒的に上回っておりました。当時の主目的は、ジュラルミンの塊をガシガシ切削するというミッション。しかも、そこに精密さが要求されます。ミニルーターにとってかなり負担の掛かる作業です。それを、プロクソンMM50より握り易いハンドピースで、あのドレメルハイスピードロータリーツール4000よりもパワフルに、浦和工業マイクログラインダーよりも精密にこなしてしまうのです。今までのミニルーター達がおもちゃに思えてしまう位、このアルゴファイルのミニルーターは秀でておりました。

ワタクシなりに気付いた点

せっかくなので、長文覚悟で気付いた点を列挙します。

・標準3.0mmコレットチャック+2.35mmコレットスリーブ搭載。φ3.0とφ2.35両方のビットが使えます。ミニルーター用ビットは大半がこの2サイズに集約されているので、これ1機種でカバーできます。

・ビットの着脱が非常に簡単。ハンドピースを捻るだけでロック・解除がワンタッチで行えます。他のルーターは基本的にスパナが必要な場合が多いので、この機構はとても秀逸です。

・人間工学に基づいているとかいないとかで、ハンドピースがしっくりと馴染みます。浦和工業のハンドピースが超軽量なのに対し、アルゴファイルのハンドピースは重量感があります。しかし重量バランスが絶妙で、持った時や切削中に持ち重りがなく長時間使用しても疲れません。重さが良い意味で安定とホールド性を向上させており、切削中もハンドピースがブレにくくなっております。

・大変便利なフットペダル付き。ペダルを踏む毎に回転のオン・オフが容易に出来るので作業に没頭できます。ミニルーターって、削る→止めて作品確認→削る→作品確認の繰り返しなので、手でスイッチのオン・オフをする煩わしさから解放されます。敢えて贅沢を言うならオン・オフに加えて、踏み込み具合でスピード調整が出来れば100点ですね。但し、フットペダルでのスピード調整機能付きのミニルーターは6万円以上はするのでこれで十分です。

・エントリーモデルにありがちな運転時間の縛りなし。15分とか30分でわざわざ作業を中断して冷却時間を設ける必要がありません。集中力が持続する限り削り続けられます。

・浦和工業マイクログラインダーHD20Aでも紹介した正転・逆転機能搭載。スイッチひとつで好みの回転方向の切り替えできるので、作品を傷付けずに創作が出来ます。

・ミニルーターに一番求めていた低速でのトルクパワー確保が実現。プロクソンや浦和工業HA20Aではトルク不足で止まってしまっていた記憶が、アルゴファイルでは全て払拭されてモリモリ削れます。


↑ ワタクシ使用モデル。


↑ ホワイトモデルはなぜか安いです。φ2.35のみ?φ3.0対応してないかもしれません。

とにかくパワーと精密さを両方兼ね備えている最高のミニルーターだと思います。もっと上のモデルになれば更なるトルクアップやフットペダルのスピード調整機能などが付加されますが、価格帯が一気に跳ね上がってきます。これからミニルーターを導入してみようと思っている方、今所有しているミニルーターに不満を持っている方など、安物買いの銭失いを避ける選択肢として、ワタクシの激推しです。


以上、ミニルーター本体のご紹介でした。
今回の記事はいかがでしたでしょうか?

ビットの使い分けページも別途作りましたので紹介しておきます。
www.gomateishoku.com

釣り針製作は少年たちの憧れ。ミニルーターがあれば製作可能。
www.gomateishoku.com

ミニルーターを使ったタコ釣り道具、タコジグの作り方を大公開。目安100円で作れます。
www.gomateishoku.com

当ブログ、DIY解放区では皆様のご意見・ご感想お待ちしております。お気軽にご意見お寄せ下さい。

それでは〜!