DIYネタ

バイクと自転車のタイヤがパンク → よし、自分でDIY修理しよう。【最終章】

皆さまこんにちは!

 

DIY解放区管理人のぼんたでございます。

全4話に渡ってパンク修理についてシリーズ展開してきましたが、いよいよ今回が最終回となります。

 

今まで「パンクはお金が掛かる」・「直せるなら直してみたいけど、どうしたらいいのかわからない」といった悩みを抱えながら、修理屋さんに持っていった経験のある方。そんな方のDIYへの第一歩を、少しだけでも押せることができたらとても嬉しく思います。

パンク編、最終回はこちらでございます。

ゴムパッチを使って、自分でパンク修理!

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4回に渡る記事の中では、メガネレンチを使ってボルトやナットをいくつも外していくシーンがありましたが、それはあくまでタイヤ・チューブを新品交換せざるを得ないケースに限られます。そして、タイヤ・チューブ新品交換は1〜3年単位で行えばよいメンテナンスです。

 

日常生活で数ヶ月単位に起こるパンクの原因は、虫ゴムの劣化やチューブの小さな穴あきによるものが殆どです。

 

虫ゴムならば、チャチャっと交換できるので1分で修理可能です。

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こちらは自転車の虫ゴム。交換に工具は一切不要です。

そして、今回お伝えするチューブの穴あき補修は、修理時間約30分。タイヤレバーとメガネレンチ1個、ハンマーがあれば十分です。これまでの修理よりも難易度はグッと下がりますので、ご安心下さい。

 

パンク補修の工具・材料を揃えよう。

※バイクと自転車でほんの少しだけ準備するものが違います。今回は自転車の例で説明します。
原付の場合、下記工具が
メガネレンチ10mm → 12mm
タイヤレバー2本 → 3本
虫ゴムドライバー
が必要になります。詳しくは、前の記事に紆余曲折が書いてありますのでご覧下さい。

前回同様、イラストに起こしておりましたので参考にしてください。

修理前半で使うもの

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水風呂気持ちいいワンよ。えっ、ちょっ、まめたくん何をしているんですか!?

 

我が家では、作業中に犬達がトロブネに入浴しようとしてくるので要らぬ手前が掛かります。

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一度整理すると、
修理前半で使うもの
・タイヤレバー
・メガネレンチ10mm
・トロブネ
・水

 

これだけで、チューブ取り出しからパンク位置特定まで進めることができます。

パンク修理前半の作業風景

自転車を寝かせます。
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今回は前輪パンクなのですが、作業しやすいように前輪を作業台に乗っけています。

 

前回記事でも述べましたが、パンク原因は単なる虫ゴム劣化の場合も結構あります。

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まずは、虫ゴムの劣化を疑いましょう。

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おっと!虫ゴムが小さく破れています。この程度でも一晩経てば空気が抜けてタイヤぺちゃんこになります。

 

ここで終わってしまったら、ゴムパッチ修理に発展しないので、あえてチューブ損傷確認に進みますよ。

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自転車ならタイヤレバー2本で簡単にビードが外れます。原付タイヤのビード外しからすれば、自転車タイヤのビード外しは楽勝です。

 

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10mmメガネレンチで固定ナットを外します。

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チューブをズルズル取り出しましょう。ここまで5分掛かりません。

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空気入れで空気を適量入れます。

さて、上手くいけましたか?ここからチューブを水風呂に漬け込んでいきます。

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チューブ内に水が入らない様にキャップをしましょう。

ーーここから写真が自転車用 → バイク用チューブに変わります。ーー

 

えー、ここから編集側の諸事情で、自転車チューブの写真がバイク用チューブにシレッと変化しておりますが、気になさらないでください。よくあることです。

 

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ブクブク。このバルブ付近のチューブが裂けておりました。破損箇所は水中で泡がブクブクでるのですぐにわかります。

 

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患部が分かったら、その付近の水気をしっかり拭き取ります。

 

ここまでがチューブのゴムパッチ補修前半となります。お茶でも飲んで休憩しましょう。ここまでで大体10〜20分位かと思います。

さて、ここからが後半です。

パンク修理後半の作業風景

 

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セットで売っている修理キット。

後半戦で必要なもの

・粗めの紙ヤスリ(♯40〜120位)
・ゴムのり(接着剤)
・ゴムパッチ
・ゴムハンマー
・布きれ

上記はセット品で販売していることが多いです。ワタクシが指で持っているのは自転車用タイヤレバーですね。バイク用に比べて、ちっちゃ!修理キットは個別に揃えるのではなく、セットで買った方が安いし専用品で安心です。確か、ダイソーにもあったような…。

 

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こちらが紙ヤスリ。

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チューブの表面はツルツルしているので、そのままでは接着力が十分に得られません。その為、紙ヤスリでチューブの接着面にわざとザラザラの傷を付けていきます。貼り付けたいゴムパッチより大きめにヤスリましょう。

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ヤスリ掛けすることで、接着剤が馴染み接着力UP。ここは丁寧にヤスリ掛けしましょう。ここを怠ると、ゴムパッチが本来の接着力を発揮できません。

 

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ゴムのりは、ゴムパッチより少し広めに塗りましょう。ゴムのりという接着剤を塗っていきます。満遍なく塗っておきましょう。塗った後、1〜2分放置します。

 

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いよいよゴムパッチ貼り付けです。さて、ゴムパッチの接着面を剥がしましょう。このゴムパッチは接着面がアルミホイル地です。「む、途中でぺりぺり破けて剥がしにくいな。」

 

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接着面は指で触らないようにしましょう。皮脂が接着面につくと接着力が落ちる(気がする)ので、触らないようにしてチューブに貼り付けます。

 

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ギュー。可能な限り、指でグイグイ押して接着をさせていきます。

 

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ゴンゴン。ゴンゴン。ハンマーでゆっくり、何度も叩きます。全てが満遍なく圧着するように100回位ゆっくり叩いて圧着します。そのまま叩くとチューブが擦れたりするので、布切れをでチューブを保護しています。

 

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圧着出来ました。表面のラップを剥がします。ラップを剥がす際、ゴムパッチの周り部分が引っ張られてしまいますが、あまり気にしないで大丈夫です。

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空気入れで空気をパンパンに入れましょう。f:id:gomateishoku:20190918224657j:plain

さて、いよいよ漏れテストです。チューブから気泡がブクブク出てこないかしっかり確認しましょう。これでブクブク止まれば、補修成功です!

 

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ジャン!完成です。お疲れさまでした。ここまでバイク用チューブだったのに、いきなり最後は自転車の完成写真になるという強引さ。いやはや、編集の都合で恐縮です。

ここまでパンク特集という形でお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。ワタクシの使用車種ということで、スーパーカブと自転車の例で各回ご説明してきましたが、他の車種でもパンク修理の大まかな流れは同じです。

 

特に、自転車のパンク補修は思っている以上に簡単です。道具だけ揃っていれば、あとは「やってみよう」という気持ちだけで何とかなるでしょう。本記事を読んでいただいた方が、楽しいDIYライフに出会えることをお祈りしております。

最後に、本記事で出てきた道具類のPRをさせてください。

本記事で使用した道具類

タイヤレバー

ワタクシ使用モデル。バイク用なら3本、自転車用なら2本で取り組みます。

 

10mmメガネレンチ

他記事でも紹介した高儀メガネレンチセット。DIYならこれで十分です。注意点がありまして、規格がミリとインチの2種類ありますが、必ずミリで購入しましょう。DIYではインチの出番がほぼないので買い損します。

 

トロブネ

40Lのコンパクトモデル。このパンク修理以外に、家でモルタル・コンクリートこねてみたいっていう猛者は、もう少し大きいモデルが良いです。パンク修理用なら大きさ十分です。節約したい方は、バケツでも代用できます。

 

補修キット

ヤスリ、ゴムのり、パッチといった基本セットが揃っています。

 

ゴムハンマー

パンク補修に限っては、本当は写真のようなゴムハンマーがおすすめです。チューブ保護の為。ワタクシはゴムハンマーを家のどこかに無くしてしまい金属ハンマーに布切れ被せて代用しております。

 

メガネレンチとか結構ダイソーで揃えられるものもありますので、一度覗いてみてはいかがでしょうか?

タイヤレバーだけは、ワタクシが上記で紹介している商品をおすすめします。ワタクシの勝手な使用感ですが、安いのに長年使えており、耐久性が備わっているからです。3本セットか2本セットで迷いましたが、バイクメンテナンスをしてみたい方なら、必ず3本セットにしてください。

 

パンク修理編は、ここまでとなります。最後までお読み頂きありがとうございました。

 

また機会がありましたら、原付のチェーン調整・交換やスプロケット交換もご紹介させて頂きます。それではまた他の記事でお会いしましょう!