DIY解放区

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【完全保存版】ヤエン自作仕掛け、針製作からハンダ付けのコツまで作り方を大公開。


ヤエン 上 : 市販品800円 下 : 自作100円

皆様、こんにちは!
DIY解放区管理人のぼんたでございます。


先日よりアオリイカのヤエン釣りについてレビューしてきました。しかし、ヤエン本体は釣具屋で販売されている市販品しかご紹介出来ておりません。


自作をおすすめしている当ブログ、まだヤエンの自作について紹介出来ていないとあってはモグリです。


こりゃいかん。


という事でいよいよヤエンの自作に踏み込んでいきたいと思います。

※2019.11.2追記

自作ヤエンで早速釣りました。

シンプルヤエン
成功率57%(獲得4匹/ヤエン投入7回)

アオリの足元にしっかりフッキング

別記事で作成中の跳ね上げ式ヤエン
成功率62%(獲得5匹/ヤエン投入8回)

シーズン終盤でのフィールドテストの為、アタリ数が少なかったのが悔やまれますが、自作ヤエンとしては大満足の結果となりました。

ヤエン自作 材料と工具を揃えよう。


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材料

ステンレスバネ線0.8mm、0.6mm
ガン玉


道具

ラジオペンチ
丸ペン
ミニルーター
ダイヤ円盤ビット・マンドレル
半田ごて
こて置き台
濡れスポンジ
ステンレス用ハンダ
ステンレス用フラックス
銅線0.2mm
内径0.9~1.0mmのステンレスパイプ
クリップ作業台

ハンダ付けって難しいのでは?


先にこちらの分解図をご覧下さい。

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要は、この青色箇所をハンダ付けで接着するだけです。


初心者の方にはハンダ付って難しそうなイメージがありますが、電子基盤のようにデリケートなハンダ付もないので、道具とコツさえ分かれば簡単にマスター出来ます。


本記事でハンダ技術も上達して、自作釣具の種類を広げていきましょう。


針も自作します。


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本ブログでは、針もゼロから自作することをおすすめしております。


釣り針(管付針)の自作記事も併せてどうぞ。
www.gomateishoku.com

わざわざ針まで自作するメリット


ステンレス素材が使える。

今回使用するステンレスバネ線はSUS304という非常に錆びに強い素材。「絶対に錆びません」というと語弊があるかもしれませんが、自作した針を海で使用・ノーメンテでも全然錆びる気配がありません。


ちなみに、市販のクローム(鉄)製針を使うとせっかく作った自作ヤエンも針だけ錆びてしまうのでご注意下さい。


軽い針先が作れる。

わざわざ針先を自作するメリットは、錆びにくい事以外にもあります。


釣具屋で売られてあるヤエン手作りセットの針先は大きい・太い・重いので、針先の跳ね上がりが弱い上に、ヤエン自体の自重でイカが違和感を感じてアジを離しやすくなってしまいます。


自作針で製作した軽量ヤエンなら、イカに違和感を与えずスムーズに到達出来るので当然釣果もグッと上がります。軽量化しても烏賊釣りに十分な強度がありますのでご安心下さい。


50〜100円で作れる。

安いのは嬉しいですね。市販ヤエンが800〜2,000円くらいなのに対し、自作ヤエンは50〜100円で作れます。工具の購入費用は必要ですが、一度揃えば釣具製作や他の工作にも使えるので、長い期間楽しむ事ができます。自分自身のスキルへの投資の様なものだとお考えください。



オリジナルのヤエンが作れる。

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自作は形状・針の位置・数・重心など全て自由

やはりこれがやはり一番ですね。スタンダード・二股式・跳ね上げ式・2点支点・3点支点と何でも作れます。自分で設計したヤエンで釣れたアオリイカは最高!嬉しさもひとしおです。


では、いよいよ製作開始しましょう!

ヤエン製作スタート

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部位毎に展開していきます。まずは針先の製作。

針先部分を作る


ステンレスバネ線0.6mmを長さ3cmで切断。ヤエン1個につき、8~10本作りましょう。

油性マッキーがしっかりマーキング出来るのでおすすめです。


0.8mmまでの太さならラジオペンチの切断機能で十分です。

次に、先端をミニルーターで尖らせます。

ダイヤ円盤ビットの側面を使います。


0.6mmのステンレス線、本当は2cmずつのカットでも作れるのですが、ミニルーター作業がやりにくくて危ないので、わざと長めの3cmで握りやすくしております。あとで余分な長さはカットします。


ミニルータに興味がある方は、こちらの記事をご参照下さい。DIY工作の幅がグッと広がります。

ミニルーター本体
www.gomateishoku.com


ミニルータービット
www.gomateishoku.com




針の部分が出来ました。


先述しましたが、少し長めに作ってあるので、針先から2cmのところで切断します。




左 : 切断前3cm
右 : 切断後2cm


慣れたら10本くらいまとめてマジックで墨書きしていけば、効率が良いです。


たくさん出来ました。曲げずにストレートの状態で置いておきます。ハンダ付け後に曲げて成形します。


針先が出来たら、次は糸掛け支柱の製作です。

支柱部分を作る



お好みで使いやすい糸掛け形状にしましょう。


支柱の糸掛け形状にこれといった決まりはありません。クリップ形状や円形などワンタッチ着脱できれば何でもオッケーです。


ルールとして、糸掛けの一番高い箇所とメイン線の距離は2.4cm前後に設計しましょう。3~4cmとかだと、イカまで距離があり刺さらないヤエンになってしまいます。


ステンレスバネ線は、0.8mmを使用します。長さ7~8cmでカット。


カットが出来たら、糸掛部分を成形します。

端の箇所3mm程度をラジオペンチで掴み、90度に4回曲げて成形します。


糸の掛かる部分を丸ペンチで曲げて成形します。

糸掛け部分のトップの円形部分だけは、ラジオペンチだとギザギザ歯でステンレス線を傷付けて滑りを悪くしてしまうので使えません。


糸掛けトップ円形部分以外はラジオペンチを多用します。



支柱部分完成です。


シンプルタイプは、糸掛の一番高いところから2.4cmの部分で支柱を曲げます。(この辺りの高さは各自お好みで微調整して下さい。)



曲げた後、0.5〜1.0cmだけ残して余分な部分はカットしましょう。

骨組みメイン部分を作る

先程の支柱部分と同じ要領で作れば簡単です。(丸型タイプの糸掛にしてみました。)先程の支柱部分は2.4cmでしたが、こちらの糸掛トップの高さは3.0cmで曲げましょう。


今回は秋イカサイズで作ります。全長が20cmになる様に不要部分をカットします。(撮影の都合で既に支柱がハンダ付けされております。)



次はいよいよハンダ付けです。

ハンダ付け


ステンレスのハンダ付けはコツがあります。


すぐにハンダがくっついてくれる電子基盤と違い、ステンレス素材の場合は酸化被膜というバリアがあり、そのままハンダ付けしようとしても付かないのです。


逆に、手順さえしっかり踏めばステンレスのハンダ付けは誰でも簡単にできる作業です。

銅線で支柱と本体を固定する。

銅線はハンダがとても乗りやすい良質素材です。ハンダ付けと針の固定を兼ねて、出来るだけ強めに巻きましょう。


ホームセンターにも銅線は売っていますが、0.3mmなので太くてズングリしがちです。


個人的には0.19〜0.2mmの細い銅線がおすすめです。大きいホームセンターや電子部品店にしかないのですが、テンション掛けて銅線巻いても千切れにくく、仕上がりもスマートで◎。


0.19mmのストックがなくなってしまったのでヤエン専用の銅線買いました。なんと0.1mm!


うーん、細い!でも........。


とても細いので仕上がりは美しくなりますが、テンション掛けながら巻くとプチっと切れちゃいます。難しい....。



支柱の逆サイドにも銅線を少し巻きます。こうする事でハンダがよく乗り、支柱の強度がUPします。

ヤエンの固定・フラックスの塗布


支柱の銅線巻きが終わったら、クリップアームスタンドにセットします。


クリップアームスタンドは、ハンダ付けに超便利。両手が使えます。


でも、ハンダ付けをした事がない人は当然持っておりません。洗濯バサミや粘土を駆使してヤエンを固定しましょう。



フラックスを銅線部分に塗布します。量は一滴で十分です。

フラックスとは、早い話が強酸です。ステンレス表面の酸化被膜(バリアーみたいなもの)を取り除く役割があり、これ無しではステンレスのハンダ付けはほぼ不可能です。


フラックスはたっぷり塗る必要はありません。表面が濡れたかなっていう程度の塗布で十分です。


机の汚れ防止のため、ダンボールの切れ端とか敷いて養生しておくと良いです。


ハンダ付け開始!

熱した半田ごてを、フラックスを塗った銅線部分にあてがいましょう。先程塗布したフラックスがジュワジュワと蒸発します。10秒くらい熱しましょう。


こちらがステンレス用はんだ。



ハンダごてはステンレス線の裏に当てておきます。熱くなったステンレス線にハンダを乗せるとスッと溶けてくれます。(ハンダはステンレス材に当てて溶かします。ハンダごてに当てて溶かすのではありません。)


ちゃんとハンダが溶けて乗りました。黒ずみは水洗いしたら綺麗に落ちます。


ハンダ付けが済んだら、ヤエンを水道水でしっかりとすすぎ、フラックス(強酸)を洗い落とします。これを怠ると、さすがのステンレスも腐食してしまいますので必ず行いましょう。


綺麗になりました。

針根元のハンダ付け


支柱のハンダ付けが出来たら、最初に作った針根元のハンダ付けをします。まずは銅線マキマキ。本体のステンレス線と針根元を5mm幅くらい巻きましょう。



簡単そうにやっていますが、ここはかなり細かい作業です。尚、多少歪んでも釣果に影響はありません。見た目だけの問題です。


こちらも、フラックス→ハンダごてで加熱→はんだ流し込み→水道水洗浄を行います。



中央寄りの掛け針の根元は、支柱からの距離9.5〜10.0cm位で取り付けしましょう。銅線のハンダ付けは5mm程度を目安に。

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ハンダ付けができました。

あと少しで完成です。



ここから針を成形していきます。

ヤエン針の成型

こんなステンレスパイプがあると非常に作業が捗り(はかどり)ます。内径は1.0mm。むしろ無いと大変です。


針先にグッと差し込みます。


奥まで差した状態で、グイっと起こします。


針先が起きました。


どんどん針先を起こしていきます。


その後、丸ペンチを使い成形。指に刺さらないように注意!


丸ペンチだけだとうまくいかない時は、指も使って成形していきましょう。針先付近は危険です。場合によってはラジオペンチも使っていきましょう。


全体の針角度良し!


オモリを取り付けします。後付けできるガン玉タイプが便利です。


ペンチでグッと挟み込んで取り付け完了。


重さチェック



市販ヤエン8.0g


自作ヤエン4.3g 大幅な軽量化に成功しました。

重心バランステスト


ガン玉を取り付けしたら、次は支柱に糸を掛けて重心バランスのチェックをしましょう。


参考に、市販ヤエンの角度はこれくらい。


こちら自作ヤエン。針先が水平より少し上向になる位がベストです。いい感じに仕上がりました。


あとは、糸掛けにナイロン糸を通して実際にスムーズに滑るかを見ておきましょう。勾配を付けてナイロン糸を張り、スムーズに滑っていけば成功です。



よし、これで烏賊は釣れたも同然。さあ、自作ヤエンを引っ提げて、ヤエン釣りに出撃しましょう。

ヤエンをいくつも試作してフィールドテストをしていると、「このヤエン、よく釣れるな」という発見があります。それこそ爆釣も。


そんな爆釣ヤエンのプロトタイプは、根掛かりによるロスト前に必ず寸法をコピーしておきましょう。あなたの設計した大切な一本です。


今回のシンプルヤエン自作の記事はここまでです。いかがでしたでしょうか。


次回は、記事中にもチラッと出てきた跳ね上げ式ヤエンもご紹介します。作成まで今しばらくお待ちください。

ヤエン自作に使う材料・道具のご紹介


ここまで長文にお付き合い頂きありがとうございました。最後に、本記事で紹介した道具をご紹介させていただきます。ヤエン製作にご利用ください。

ステンレスバネ線

ヤエンの自作では0.6mmと0.8mmを購入・使用します。好みによっては、針を0.6mm、胴体を1.0mmで作ってもOKです。ステンレスバネ線はヤエン作りに欠かせません。


ミニルーター本体

価格・性能もピンキリのミニルーター。ヤエン製作ではダイヤ円盤ビットを使った針作りの出番だけなので、ぶっちゃけ高機能のミニルーター は不要ですが、せっかくなのでワタクシ所有の一押しモデル載せておきます。


ダイヤ円盤ビット・マンドレル軸

ダイヤ円盤の側面にダイヤモンド砥粒が接着されており、針金を斜めにあてがう事で鋭利な針先が作れます。ちょっとネットは高いですね、類似品がダイソーに売っております。



銅線針金

太さ0.2mmがスリムで強度もあり、ワタクシのおすすめです。銅線に限らずエナメル線も(ハンダで被覆を溶かすので)使えます。尚、記事中で急遽買い足した0.1mmのヤエン専用品は細すぎて、正直扱いにくかったです。


半田ごて・こて台・スポンジセット

ハンダごては30W以上あるとタコジグ制作などでも活躍します。単品で買い揃えるよりセット品だと割安。


ステンレス用ハンダとフラックスのセット

ハンダとフラックスも必ずステンレス用にしましょう。ハンダ付け後は水ですすぎをしっかり行うことが大切です。


ラジオペンチ

ケイバ社製ラジオペンチ。本記事でも使用しているアイテムです。造りがしっかりしており、普通のペンチでは苦手な先端部分もよじれずしっかり掴めます。可動部に真鍮が組み込まれ、超高耐久がウリ。好みによりますが、バネは付いていないモデルなので、しっとりとした使い心地が◎。


ハンダ付け用クリップ台

ヤエン製作は普通の基板ハンダ付けと違って空中でハンダ付けする必要があります。必然的にハンダごてとハンダで両手が埋まってしまうので、この様なクリップ台があると快適に作業できます。


以上、アイテム紹介でした。お気に入りのヤエン作りにお役立てください。

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