皆様、こんにちは!
DIY解放区のぼんたでございます。
本日は、インパクトドライバーなどの電動工具に装着する『 先端ビット 』についてお話しようと思います。
電動工具と先端ビットの差し込み規格
まずは、電動工具ごとに差し込み規格をみていきましょう。
この差し込み規格は、「軸」とか「シャンク」と表現されております。
インパクトドライバーの場合
インパクトドライバーは、『 六角軸 6.35mm 』という差し込み規格をしております。
六角軸6.35mmという規格は、ビットの抜き差しがワンタッチで完結するので非常に利便性が高く、最も普及しております。
チャックを使えば丸軸にも対応
↑イラストのように、『チャック』というアダプタを購入すれば、丸軸やそれに準ずる先端ビットも使えるようになります。(Amazonやホームセンターで1000〜3000円くらいで購入可能です。)
ドリルドライバーなど丸軸用の電動工具を購入しなくても、丸軸が使えるので、コスパ的にも魅力的です。但し、チャック分の重量が増すので操作性は悪くなるのでご注意ください。
チャックは、キーチャックという「キー」を使うタイプと、キーレスチャックというキー不要の手回しタイプがあります。
イラストにも描いているように、どちらも一長一短です。
キーチャックは抜き差しにキーが要りますが耐久性が高く、キーレスチャックは抜き差しが楽ですが、壊れやすいです。
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※好みは別れますが、個人的にはキーチャックがおすすめ。キーを締める所作も楽しいし、壊れにくいです。
震動ドリル・電気ドリルの場合
震動ドリルや電気ドリルなどは、元から三つ爪チャックが搭載されている電動工具なので、丸軸・六角軸の両方を使用することができます。
パッと見てインパクトドライバーよりも利便性が高そうですが、先端ビット着脱がワンタッチではないので、頻繁にビット交換をする場合はおすすめできません。
手回しでの着脱・・・思っているよりも大変です。
ハンマードリルの場合
ハンマードリルは、震動ドリルを大幅に強化した電動工具で、主にコンクリートなどの穴あけ・粉砕に使用されております。
使用する先端ビットは『SDSプラス』という規格が採用されております。
ハンマードリルは、基本的にSDSプラスのみしか装着できませんが、こちらも『 チャック 』を取り付けることで、丸軸や六角軸を取り付けることは可能です。
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↑チャックの分、重量が増すので腕力が要ります。
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↑六角軸だけ変換できればよいなら、軽量ワンタッチタイプが向いてます。
ハンマードリルについては、別途記事を作っておりますので、ご参考にどうぞ。
ハンマードリルがあると、コンクリートに穴あけ加工ができるようになり、DIYの幅が一気に広がります。
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ここまで、3つの軸部分(六角軸・丸軸・SDSプラス)を電動工具を絡めてお話してきましたが、イメージできましたでしょうか?
ビットの先端部分の種類
ここからは、ビットの先端部分の種類についてご紹介します。
ホームセンターで多種多様なビットが売っていますが、本記事では最もポピュラーなものをご紹介します。
プラスビット
ネジ締めに使うプラスビットは、どこにでも売っていて価格も安いです。利便性や経済性から両端がプラスビットになっているものがほとんどです。
プラスビットを買うときのコツ① 長いビットと短いビットの違い
プラスビットは、長さ5cmくらいの短いものから30cmくらいまでの長いものまで販売されております。
ビットが短い場合の長所短所はこんな感じ。↓
ビットとビスの軸がズレているとビス頭を嘗めてしまいます。
という訳で、ビットは15〜20cmあたりが軸ブレも目視しやすくて扱いやすいです。
プラスビットは価格も安いので、前もって短い/普通/長いの3種類の長さを揃えておきましょう。
木工用ドリルビット
次は、木工用ドリルビットのご紹介です。
電動工具がない時代は、手動の『キリ』などを使っていましたが、現代では『 インパクトドライバー + 木工用ドリルビット 』の組み合わせで簡単に木材に穴を開けることができます。
木工用ドリルビットは先端が鋭利なので、木材の穴あけしたい場所をしっかり定めて切削することができます。
木工用ドリルビットの弱点
木工用ドリルビットは、木材を綺麗にスピーディーに穴あけすることに特化しておりますが、金属板やプラスチック板などの穴あけは一切できません。
金属板に穴あけすればドリルビットの先端が一発でダメになってしまいますし、プラスチック板に穴あけすれば荒目の刃がプラスチックに食い込んでバキバキに割ってしまいます。
・・といいつつも、メーカー努力で木材とプラスチック樹脂の両方使えるビットも存在します。↓
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↑これはあくまでメーカーの工夫の結果です。基本的に、購入時は対象材料をしっかり確認しておきましょう。
鉄工用ドリルビット
次は、鉄工用ドリルビットのご紹介です。
鉄工用ドリルビットは、名前こそ『 鉄工用 』ですが、実は木材など色々な材料に穴あけできる万能ドリルビットと言えます。
ドリルの色が黒色、銀色、金色などありますが、コーティングの違いです。DIYではほとんど差はないのでスルーしてOKです。
鉄工ドリルビットはAmazon、ホームセンターだけでなく、ダイソーにも販売されています。(ダイソーは、太さ2〜5mmサイズのみ置いてます。)
鉄板(鉄・アルミ・ステンレスなど色々)はもちろん、木材やプラスチック、石膏ボードなど多用途に使うことができます。
木工用ドリルビットと違い、ビット先端が尖ってないため、不要に材料に食い込まず切削することができます。
Amazonやホームセンターで、↓ようなビットセットがワンサカ売っております。
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↑最初は一本ずつ揃えるより、セットで買った方が割安なケースが多いです。その後、自分の工作に応じて徐々に買い足していきましょう。
鉄工用ドリルビットでコンクリートやモルタルブロックに穴あけをしようとすると、刃が一瞬でダメになってしまいます。ガラスも石材類なので、一発アウトです。
適材適所ですね。
石材類への穴あけは、後述するコンクリート用ビットに任せましょう。
コンクリート用ビット
DIYをやり込んでいくとやがて辿り着くのが、コンクリートやモルタル・ブロック・レンガといった石材への穴あけ。
石材への穴あけは手動工具では不可能ですが、震動ドリルやハンマードリルを使うことでそれが可能となります。
その際に使用するのが、コンクリート用の先端ビットです。
ビットの先端に『 超硬チップ 』という固い素材が装着されている石材専用のビットです。
石材系は、回転だけではほぼ穴あけが効きません。回転 + 震動 or ハンマー打撃で穴あけをしていきますが、コンクリートビットはその衝撃に耐え得る造りとなっております。
コンクリートビットは、木工や鉄工には役に立ちません。
コンクリート用に造られたコンクリート製ビットは、木材や鉄板・プラスチックの穴あけに全然向いておりません。
刃先も全然鋭利でないので、あくまでコンクリートやモルタルといった石材用とお考えください。
コンクリートにビス止めする際の下穴用サイズのビット(太さ3.5mm)で、1本800円くらいと、なかなか高価です。軸を間違えて買わないようによく確認してから購入しましょう。
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ここまでが、基本的な先端ビットの紹介となります。
ここからは、便利な機能をもつ先端ビットをご紹介していきます。
便利な機能をもつ先端ビットのご紹介。
上記の先端ビット以外にも、便利な先端ビットはたくさん販売されております。
全てをご紹介することはできないのですが、個人的に「この先端ビット、役に立ちますよ。」というものに絞ってお話します。
長さを補う『 延長ビット 』
ビットの長さを足したいときに役立つのが、延長ビット。↓のように、ワンタッチで六角軸の着脱をすることが可能です。
↑の写真ではプラスドライバーを装着しておりますが、鉄工ドリルビットでも大口径ホールソーでも簡単に装着できます。延長ビットを1本所有しておけば、狭くて奥深い場所へのアプローチが途端に楽になります。
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大きな穴を開けたい時の『 ホールソー 』
ホールソーは、大口径の穴を開けたい時に使う円形状のノコギリです。
ホールソーも鉄工用・木工用の区別があります。鉄工用はどちらも使えますが、木工用は鉄工用に使えないのでご注意下さい。
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何かと便利なホールソー。六角軸モデルなので、インパクトドライバーで使用できます。
こちらは木工専用のホルソーの中でも、様々なサイズに対応できる変わったタイプのセット品です。さまざまなサイズの刃が入っているので、必要な径の刃だけ装着します。
注意点が3つあり、① 鉄工やプラスチックに使うと、刃が駄目になる。②刃が薄いので耐久性が低い。③穴あけは奥行き2cmまで です。
ホールソーは1つ2000円位する高価な先端ビットですが、他に代えがたい役目を果たす重要な工具です。指定された材料以外での使用は避けて、大切に使いましょう。
ホームセンターとかに売ってる大口径ホールソーの使い方
直径50mm以上のホールソーになると、六角軸シャンクではなく、ストレートシャンク(丸軸)の規格が多いです。(丸軸といっても変形の丸です。)
このままではインパクトドライバーで使えませんが、ドリルチャックを用いることで使用が可能になります。
でかっ!中々の迫力です。
鉄工、木工色々いけます。インパクトドライバで使うには、ドリルチャックを購入しましょう。
ヤスリ機能をもった『 砥石ビット 』
先端ビットは本当に色々な機能があり、↑の写真は砥石が装着されたビットです。
インパクトドライバーで簡単にヤスリ掛けが出来ます。
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広範囲のヤスリ掛けには向きませんが、バリ取りなど局所でのポイント使用がおすすめです。
プラスビットの規格について
インパクトドライバーを購入後、断トツで使用するのは『 プラスビット 』です。
六角軸のプラスビットを購入する時は、プラス山の規格が3つあることを覚えておきましょう。それは、
♯1
♯2
♯3
の3つです。メーカーによっては「♯2」ではなく、「No.2」とか「H2」という表記の場合もあります。
このうちDIYや建築現場で使われている規格のほとんどは♯2です。
↑世の中の大半を占める♯2 規格のビットとビス達。小さいビスもありますが、すべて♯2 規格ビスです。
比較写真。左が♯2 、右が♯1 です。
♯1 は、とんがっていてカッコイイですが殆ど出番がないので、一本持っていれば十分です。♯1 のビスは、長さ1cm未満の本当に小さいビスに見受けられます。
♯3 は、かなり大きいプラスビットです。公園のフェンスを留めているビスなどに採用されております。揃える優先度は超低いです。
規格が異なるビス ・ビットを組み合わせると、ネジ嘗め発生!
♯1 のビットで♯2 のビスをねじ込むと、↑のようにビス頭を嘗め(ナメ)てしまい、大変です。
ビットセットのご紹介
↑このビットセットはBESSELの信頼性はもちろん、プラスビットが♯1~3まで全てセットに含まれているかなりレアなビットセットです。(普通は♯2のみ。あっても♯1・2まで)
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↑下穴用の木工ドリルとプラスビットがセットになったビットセットです。
注目すべきは、ワンタッチジョイントという部品が入っていること。
この部品を駆使すれば、下穴あけとネジ締めを快適に行うことができます。
最後に
ここまで電動工具の先端ビットをご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
ホームセンターに行く前に、Amazonでポチる前に、もう一度この記事を読み返して頂ければ幸いです。
本日の先端ビット紹介の記事はここまでです。
宜しければ、こちらの下穴加工の記事もご覧ください。