皆様、こんにちは!
DIY解放区のぼんたでございます。
本日は、小鮎釣りに欠かせない「小鮎釣りのサビキ仕掛け」の特徴をお伝えさせていただきます。
※製品レビューにかなり個人的見解を含みますが、仕掛け選びのご参考にしていただければ幸いです。
「サビキ仕掛け」は釣果に大きく影響します。
小鮎釣りがメジャーになってきたことで、現在では数多くの小鮎用サビキ仕掛けが販売されるようになりました。
「琵琶湖専用仕様」「手返し重視、ショート仕掛」「キラキラフラッシャー付き」など、各メーカー購買意欲をそそるパッケージとなっております。
年に何回も小鮎釣りに行ける方なら仕掛けの違いを釣り場で比較できるのですが、県外から滋賀に遠征する方は、なかなかそうもいきません。
小鮎釣り仕掛で抑えておくべき特徴
今回、仕掛けの特徴を9つお伝えします。
① 針の種類
② 針の加工
③ 装飾
④ 針サイズ
⑤ 全長
⑥ 小鮎専用品・小魚汎用品
⑦ ロスト対策
⑧ 価格
⑨ 再利用方法
仕掛けに対する知識や特徴の違いを把握しておくと、他の釣りにも応用が利きます。ひとつずつ見ていきましょう。
① 仕掛け針…秋田狐針、袖針、小アジ針について
小鮎仕掛の針は、以下の3種類に分けることができます。
秋田狐と袖針は、形状や特徴が似ております。
順番にご紹介しましょう。
秋田狐は、スリムなシルエットが特徴的な細軸の針です。
針かかりが良いので、小鮎釣り仕掛けにもよく使われており、警戒している個体に自然と喰わせることができる針です。
その反面、針ハズレが起きやすい形状のため、釣れた小鮎がポロリと外れて逃げてしまうことがよくあります。
小魚釣り全般において、秋田狐と人気を2分するのが、この袖針(そでばり)です。釣果も、秋田狐とほぼ互角とお考え下さい。
こちらも細い軸。秋田狐との違いはフトコロの広さ・軸の直線性です。エサ釣り時に針に赤虫などの餌を付けやすい形状になっております。
袖針は餌・針ごと魚に吸い込ませる形状なので、釣れた魚の針ハズレを少し軽減できます。
小アジ針は、秋田狐・袖針とは大きく違う形状をしています。
針を胴打ちしているので平べったく、キラキラの反射光で魚にアピールします。
小鮎の活性が高い5~6月のハイシーズンは、この小アジ針が大活躍するでしょう。
しかし、活性の低い日はこのアピール力が警戒心に繋がってしまい、全然ダメな時もあります。秋田狐・袖針などナチュラル系の針も用意しておきましょう。
② 針加工…丸軸、胴打ちについて
次に、針の加工の違いをみていきます。イラストをご覧ください。
丸軸の特徴
通常、私たちが使用している釣り針の多くは丸棒の針材を曲げた丸軸です。(秋田狐・袖針も丸軸に該当。)
丸軸は太さが均一なので、多方向からの引っ張りにまんべんなく強いという特徴があります。
胴打ちの特徴
丸軸の胴部分をプレスして平べったく変形させたものは胴打ちと呼ばれます。主に小アジ針で採用されております。
晴れた日など、コアユの活性が高いときはキラキラとアピールしてくれるので、爆釣するケースがあります。
小鮎の活性が低い時は、キラキラアピールが返って警戒させてしまうケースもあります。使い分けをしていきましょう。
③ 装飾…素針、フラッシャー、パールについて
小鮎サビキ仕掛けの装飾は、大きく分けて3パターンあります。
・装飾なしの素針
・キラキラ糸のフラッシャー
・最高に目立つパール
結論をいいますと・・・素針でも、フラッシャーでも、パールでも小鮎を釣ることはできます。
その中でも小鮎の活性に応じて、最も好釣果が期待できる仕掛けを選定していきましょう。
パール → 活性が高い時におすすめ!
3種類の中で、パールは断トツで目立ちます。
針のチモト(根元のこと)に1~2mm程度の粒がくっついているので、小鮎への視認効果は抜群です。
川に濁りが入っている日や、水流で泡立っているときも効果を発揮してくれるでしょう。
フラッシャー…ヒラヒラ細糸が自然にアピール。
ワタクシ個人的に一番おすすめなのは、このフラッシャーです。
針にナイロン装飾糸を施し、水中でヒラヒラ漂う仕掛けです。
なんか頼りない糸がピョロッと数本生えているフラッシャー。
こんなんで釣れるのん?と疑ってしまいがちですが、ご安心下さい。
小鮎を含めた小魚全般に超有効な仕掛けです。
↑写真の「ラメパニック」は小鮎専用品ではありませんが、小鮎もガンガン喰いついてきます。
パール系のように日によって好調・不調の波がなく、安定して好釣果を出せるので10年以上使っております。
④ 針サイズ…2.0号、2.5号、3.0号
針のサイズは、2.0号 2.5号 3.0号あたりが基本です。
目安ですが、
・4~5月 → 2.0~2.5号。
・6~8月→ 2.0~3.0号 で購入・使用しましょう。
シーズン後半は小鮎も成長し、2号針だと陸揚げ時に口から外れてポロリすることが増えますが、許容範囲内です。
⑤ 全長サイズについて
小鮎サビキ仕掛けの全長は、80cm~110cmが基本です。
たまに、気を付けなければならないのが全長40cmとかの極端に短い仕掛け。(例:ハヤブサ社の小鮎仕掛)
パッケージに「全長40cm、サビキ針が3個×2セット」とか書かれているので、購入時はご注意下さい。
全長40cmの短いサビキは、どんな時に使用?
短いサビキ仕掛は、水深が浅い場所を攻める時に使用しますが、下のイラストの様な連結釣法にも使えます。
中間にラセンを追加設置することで、仕掛にまんべんなく寄せ餌を撒けるというメリットがあります。
その代償として、中間のラセン付近が重くなるので仕掛けの流れが少し不自然になります。
⑥小鮎専用品・汎用品について
小鮎仕掛は、他の様々な釣り場で流用することができますし、その逆に小魚汎用品を小鮎釣りに流用することもできます。
小鮎(コアユ)とよく混同されがちな、海に泳いでいるチアユ(稚鮎)も、コアユ仕掛け+シラス団子で釣ることが可能です。(チアユはアミエビでは釣れません。)
⑦ 仕掛けロスト対策
河川で小鮎釣りをしていると、必ずといっていいほど根がかりに遭遇します。
小鮎のサビキ仕掛けは、0.4〜0.6号と細い糸が中心ため、無理に引っ張ると高確率でロストしてしまいます。
仕掛のロストは財布にも痛手となりますし、自然にゴミを残してしまうので何とか防ぎたいもの。
現地の皆さんが取っている対策をご紹介します。
マリンシューズまたはウェーダーで釣りをする。
もっともシンプルな方法ですが、川に入って回収するのが一番効果的です。
滋賀県は浅い河川が多く、小鮎釣りも膝くらいまでの深さがほとんどです。根がかりしてしまった時は、川にジャブジャブ入れる服装をしておきましょう。
他の記事でも書いておりますが、クロックスや簡易サンダルは川の水流で脱げて流れてしまうのでおすすめできません。
マリンシューズや多点留めサンダル、ウェーダーを履きましょう。
⑧ 仕掛けの価格について
小鮎のサビキ仕掛の価格は、税込み350~500円が相場です。
庶民の釣りなので、500円以上の商品は見たことがありませんが、海の小あじサビキ仕掛3パック300円などの安いセットはありません。
パッと見て高いなーと感じる方もおられるかもしれませんが、河川での根がかり時にちゃんと川に入って仕掛回収をすれば、ロスト無しで何回も使えます。
⑨ 仕掛けの再利用について
サビキ仕掛は、一度パッケージから取り出すと再収納ができません。
そんな時に便利なのがスポンジタイプの仕掛巻き。
スポンジタイプなので、好きなところに針を引っ掛けることができて便利です。
↑ 第一精工のスポンジ仕掛は価格が高いのがネック(参考に実店舗で税抜810円Mサイズ4枚入)なのですが、釣り場移動・納竿時に仕掛をスピーディーに収納・再利用することができるので、結果的にとても経済的です。
第一精工製ということもありただのスポンジシートではありません。
スポンジとスポンジの間にプラスチック製芯材も入っているので耐久性が高く、長年使用できます。
とても良い物なのですが、ネットなどで購入時は「SサイズとMサイズにかなり大きさの差があること」に注意する必要があります。
個人的には、ちまちま巻くのが面倒なのでMサイズ推しなのですが、全然コンパクトではありません。携帯性を重視するならSサイズの購入をおすすめします。
道糸やウキなど、小鮎釣りの仕掛け一式を巻き付けて、ジップロック袋に入れたら持ち物準備完了。釣り場ですぐに使えます。
最後に、おすすめ仕掛のご紹介!
さて、ここまで小鮎サビキ仕掛談義をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
琵琶湖・河川の小鮎釣りは、釣り師ひとりひとり小鮎釣りに対する熱い想いがあり、創意工夫をされております。
その試行錯誤の末、「爆釣」という結果がついてきます。
琵琶湖・河川・ポイント・気象条件など複雑な要素が絡む小鮎釣りですが、本記事でご紹介したおすすめの小鮎仕掛けをご紹介させていただきます。
一番おすすめ! オーナーばり ラメパニック2号
周りのパールサビキ仕掛けが釣れていない状況でも、安定した釣果を約束してくれるのが、オーナー社のラメパニックです。
フラッシャー系に該当します。
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価格は400~450円ほどしますが、どんな場面でも裏切りられません。
同じオーナー社の製品でスーパーパニック・ウルトラパニック・ハイパーパニックとか似た製品が多数ありますが、ラメ糸・袖針の色・錘の有無とか微妙な違いです。
もしラメパニックが売り切れしているときは、同等製品の「ハイパーパニック」で代用しております。
昨年爆釣! ハヤブサ ファイバー・ラメ留小鮎仕掛2号
他の釣具メーカーも負けておりません。小鮎仕掛を数多くラインナップしているハヤブサ社から、ファイバー・ラメ留小鮎仕掛という商品が発売されており、昨年購入・使用しました。
基本的にフラッシャー系が好きなワタクシ。
長年ラメパニック信者でしたが、ここにきてフラッシャーとラメ留を一緒にするという夢のコラボ商品に出会ってしまいました。
パール系は日によって当たりはずれがあるので敬遠しがちなのですが、このハヤブサの仕掛はパールの代わりに小粒のラメ留という工夫が。ラメ留が小ぶりでさりげなくアピールして好印象なので、昨年より使用スタートしました。
その結果…大爆釣!
まだ1年しか使ってないのですが、滑り出し絶好調なので継続使用してみます。
針は、小アジ針の胴打ちタイプ・金銀交互の配置。これの秋田狐や袖針タイプが出ないか楽しみです。
ケイムラで妖しく誘う? ハヤブサ ラメ留小鮎仕掛2号
ハヤブサ社の開発陣は、小鮎仕掛けにかなり力を注いでいるのでしょうか。
小鮎釣り師に嬉しい豊富なラインナップ展開をしてくれております。
こちらは、フラッシャー無し・ケイムラ留め・小あじ針仕様です。
フラッシャー無し・小あじ針という時点で、個人的趣向から外れているのですがケイムラというキラーアイテムが組み込まれており、価格も安かったので去年購入しました。
ケイムラとは、目に見えない可視光線に変換してくれる夜行塗料のようなアイテムです。太刀魚(タチウオ)を夜釣りにワームで狙った時に爆釣した思い出があるので、期待を込めて導入。
去年1シーズン使ってみた結果、釣果にムラがあるものの爆釣する日がありました。
これがケイムラの効果なのかどうかわかりませんが、朝まずめ・夕まずめといった薄暗い時間なら釣果が変わるのかもしれません。今後継続使用して検証してみます。
定番中の定番! がまかつ 小アユ仕掛2号
ワタクシの好みの関係で、ご紹介の優先順位が低く最後になってしまいましたが、↓のがまかつ社の小アユ仕掛が、最もメジャーなロングセラー商品です。
どこの釣具屋に行っても必ず置いてあるくらいの定番商品で、大粒のパールが特徴的です。
がまかつ小アユ仕掛は「秋田狐胴打」と「小あじ針胴打」の2タイプがあるのですが、過去に小あじ針で全然釣れない日があったので、そのトラウマから秋田狐胴打のみ所持。
このパール、小鮎の活性が高い日は爆釣します。
但しそれが毎回ではなく、日によってムラがあります。釣れない時はトコトン釣れない・釣れる時は爆釣というご機嫌屋さんな面があります。
パール系仕掛を上手く使うコツ
癖のあるパール系ですが、対策はあります。
それは、釣り場に着いたら周りの釣り師さんに挨拶がてら「今日はパールって釣れてますか?」と聞くこと。
すると、「おお、今日はパールよう釣れてるで!」「今日はパール全然あかんで~。」とか「今日は素バリがええぞ!」とリアルタイムの情報を親切に教えてくれます。
その状況次第でパール系にするかフラッシャー系にするか判断しましょう。
おまけ オーナーばり 小鮎完全セット
仕掛をイチから揃えるの面倒くさいという無精な人に向けて、ラメパニックでも有名なオーナーばりからセット仕掛が販売されております。
その名も「小鮎完全セット」。見たまんまですね。
2号の小アジ針、丸ウキ、撒き餌カゴに加えて、なんと道糸もセットされて至れり尽くせり。あとは竿と小鮎の撒き餌があれば釣りを開始できる完全商品です。
仕掛全長が5.4mあるので道糸の長さも申し分ありません。
弱点は…撒き餌カゴという点です。
琵琶湖や港ならこのセットで十分ですが、河川で使う時、撒き餌カゴだと性能がイマイチなので、ラセン+オモリ(1.5~2.5号)に変更すると釣果UPするでしょう。
オーナーばりの小鮎完全セットのカスタマイズ
螺旋(ラセン)
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錘(オモリ)1.5号
寄せえさ
これで、河川対応・超完全セットの出来上がり!
以上、琵琶湖の小鮎釣り仕掛のご紹介でした。
他にも小鮎釣り関連記事を作成しておりますので、是非ご覧ください。
小鮎釣りを始めてやってみようかなーっていう方へ
寄せ餌は自分で作りたい人へ!コアユ用撒き餌の自作記事
皆様の小鮎釣り、好釣果を祈願いたします。