皆様、こんにちは!
DIY解放区のぼんたでございます。
今年の冬は寒い日が多いですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
ワタクシの住んでいる地域でも氷点下を下回るような日が多く、天気予報で『大寒波がくるのでご注意を・・』という言葉をよく耳にしております。
そして、寒波がくると困るのが『水道管の凍結』。本日は、そんな凍結にまつわるトラブルと対策についてお話ししようと思います。
本記事で紹介する内容は、雪国の方からすれば「ごく当たり前なこと」なのですが、転勤などで慣れない凍結地域へ引っ越すような方に向けて事前の知識となれば幸いです。
水道管の凍結タイミングについて
水道管は、夕方〜夜のうちに冷えていき、最も冷える朝方にカチンコチンになってしまう場合がほとんどです。
いったん凍結してしまうと、夕方くらいまで溶けないという厄介なケースもあるので注意が必要です。
水道管の凍結は、2パターン
ひとことに「水道管が凍っちゃった!」といっても、2パターンあります。
1つ目は、「お水は出るけど、お湯が出ない」という現象。凍結としては、マシな部類に入ります。
2つ目は、「お水もお湯も両方出ない」という現象。お水が使えないので、キツい部類に入ります。
このパターンによる違いをご紹介しましょう。予めどのような不具合が起きるのかを知っておくと、対処もしやすくなります。
パターン① お水は出るけど、お湯が出ない時
お水が出るだけまたマシなのですが、やはり生活に支障は出てきます。
シャワー・お風呂が使えない。
真冬の寒い時期にお風呂で温まることができないのは、とてもつらいものがあります。
豆知識
お風呂の設備で「追い炊きボタン」があれば、ラッキー。なんとかお風呂に入ることは可能です。
但し、シャワーは使えませんので、ご注意ください。
食器の洗い物が出来なくなる。
真冬にお湯が使えないと、食器の油汚れが全然落ちません。joyのいい洗剤とか使っても一緒。
パターン② お水もお湯も出ない時
この状態になると、かなり深刻なことが起こります。
飲み水とかは我慢すればいいのですが、我慢できなくなる生理現象が これ↓。
トイレが使えなくなる。
1杯分は貯水タンクの水で用を足せますが、下痢で何度もトイレにいく場合は大変なことになります。
対策
寒波の前の日にバケツで水を汲んでおけば、万が一の時もトイレタンクに入れて補充することができます。
パターン①・②共通 配管・給湯器がパンク(破裂)して大洪水。
お水は凍結して氷になると、体積が膨張します。
その膨張による圧力に耐え切れず、お水やお湯・給湯器内の配管がパンク(破裂)してしまうことがあります。
これが最も厄介な凍結トラブルです。主に、自宅のブレーカーを落としていて給湯器の凍結予防ヒーターが稼働していないことが原因です。
修理・交換には高額の費用が掛かるのはもちろん、同じ日に他所でも凍結パンクが同時多発している場合が多いので、メーカーの修理受付や設備業者さんも手一杯で直しに来てくれません。
お住まいが賃貸(アパートとか借家)の場合は、管理会社に連絡して対応を待ちましょう。 持ち家の場合は、自分で業者を手配しなければなりません。
凍結しやすい条件、凍結しにくい条件。
まずは、どんな条件だと凍結が起こりやすいのかを ↓ のイラストでご参照下さい。
露出している配管が長ければ長いほど、凍結の可能性は高まります。給湯器自体は凍結予防ヒーターが付いているのである程度大丈夫なのですが、その周辺の給水/給湯配管は凍結のおそれがあります。
屋外の配管を凍結しにくい地面に埋設し直すとなると、かなりの手間と費用がかかりますので、実際はほぼ不可能です。
そこで、現実的に実施できる凍結予防対策をご紹介します。
水道管の凍結予防対策(2つ)
具体的な凍結予防対策を2点挙げます。これらを確実に実施することで、凍結のリスクをかなり下げることが可能です。
対策① お湯の蛇口をちょろちょろ流しておく。
最も古典的ながら一番効果的なのが、夜間だけ蛇口をひねって出しておくという方法です。
初期投資も一切なく始めることができるので、寒波到来の際はぜび実施しましょう。
水道管や給湯器が破裂したら大きな費用・不便が発生することを考えると、必ずやるべきです。
ポイントとなるのは、「お湯の蛇口をひねっておく」ということです。お湯の蛇口をひねることで、一番凍結しやすい屋外給湯器の配管内(お水・お湯)を常に流水することができます。
この時、温かいホクホクのお湯を流水させる必要はないので、誤作動防止のために(ガス代節約も兼ねて)給湯器のリモコンはOFFにしておきます。
※お水の蛇口をひねっても、給湯器を含めたお湯配管側は一切流水していないので、効果は薄いです。寒波の時は、お湯蛇口を開きましょう。プラスアルファで、他のお水蛇口も開いておくのは全然アリです。
対策② 給水/給湯配管の保温巻きを強化する。凍結防止コードも効果的。
蛇口同様に、凍結対策で非常に有効なのが「保温筒」による保温力UPです。保温筒とは、スポンジの断熱材だと考えていただければ結構です。
凍結のおそれが発生する地域なら必ず設置されている保温筒ですが、経年劣化で中身がポソポソになっていたり配管が剥きだしになっている場合があります。
もし、自宅の給湯器付近の保温筒がボロボロなら交換を。ホームセンターに行けば必ず売ってますので、お水とお湯の配管にしっかりと保温筒を巻いておきましょう。保温筒を中+大で二重巻きすると保温効果は更にUPします。
凍結を100%防げるわけではありませんが、凍結リスクを大幅に減らすことができます。
↓更に寒冷地の場合は、保温筒に加えて、さらに凍結予防ヒーターコードを配管に巻きつける地域もあります。
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ヒーターの電源は、給湯器付近の100V屋外コンセントを使えばOKです。あと、このヒーターは単品使用では効果がありません。必ず保温筒(保温テープ)とセットで取り付けしましょう。
給湯器の水抜きについて
給湯器をパンク破裂から守る手段として「水抜き」という方法があります。
給湯器のパンク防止手段としては非常に有効的な方法ですが、水抜き中はお湯が使えません。
「夜寝る前に外の給湯器に行って水抜き → 朝起きたら外の給湯器へ水バルブを開けに行く」という面倒な手間がかかってしまいます。
※冬に電源ブレーカーを切って帰省するのは絶対NGです。必ず電源ブレーカーはONにしておきましょう。ブレーカーが落ちていると給湯器内の凍結防止ヒーターが機能せず、凍結パンクのリスクが極めて高くなってしまいます。
それでも、凍結してしまった時の対処方法
どんなに対策を講じていても、凍結する時は凍結します。そんな時に取るべき手段はかなり限られているのですが、ご紹介します。
対処① ドライヤーで、水・お湯の配管を温める。
露出している金属部分を中心に、ゆっくりと温めます。保温筒が撒いてある場合、直風が当たらず効果が低いので、一度保温筒を外して直風で温めるか、バルブ付近の金属をじんわりと温めましょう。
コンロで温めた熱湯をぶっかけるのはNGです。急激な温度変化で配管がダメージを受け、割れる場合があります。
対処② 溶けるまで待つ。
正直なところ、いっぺん凍結してしまった時は溶けるまで待つのが一番最良の方法です。
「お水やお湯が出ないから」という理由で水道局やガス屋さんに電話しても「今日は、どこのご家庭も同じように凍結しているので、溶けるまで待って下さい。」と言われることが多いです。
「自分のところだけじゃない。他のみんなもお互い様。」という諦めも肝心です。
まとめ
今回、知りうる限りの凍結予防対策についてお話させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
自分ちは温暖な地域だからとか賃貸住宅だから関係ないよーっていうこともなく、生きてれば必ず寒波には遭遇します。
凍結で水が出ない!お湯が出ない!給湯器がパンクした!オロオロ!となる前に、できる限りの対策は講じておきましょう!