DIYネタ

知っていると知らないでは大違い。下穴加工を覚えてDIYの腕を上げよう!

皆様、こんにちは!
DIY解放区のぼんたでございます。

前回、ビス(ネジ)の種類についてお話をさせていただきました。

ビス(ネジ)の種類や違いを知って、DIYを楽しむ。皆様、こんにちは! DIY解放区のぼんたでございます。 本日より、DIY・自作を始めてみようという初心者の方に向けて、基本的な材...

木材用ビスの中には『スリムビス』というビスがあります。下穴無しで直接木材にビス打ちしても割れにくいスグレモノのビスです。

しかし、全ての工程をスリムビスだけで済ますには強度不足の場面もあります。

また、いくらスリムビスを使っていても木材が割れる時は割れますし、硬い木材相手だとビスの頭を嘗めてしまう場面があります。

作品づくりの最後の工程で、ビス打ちが原因で木材を割ってしまった時は、とてもヘコミます。

ぼんた
ぼんた
下穴あけておけばよかった・・・。

そこで、本日は下穴加工について掘り下げてお話していこうと思います。

※金属板への下穴開け。ビス打ちでお困りの方へ、動画を作りました。18分という驚異的に長い動画ですが、お時間あるようでしたらぜひご覧ください。

下穴とはなんぞ?どうして必要なのか?

普段からDIYに慣れている方は別として、DIY初心者の方にとっては「たまに下穴ってキーワード聞くけど、何のこと?」「なんで下穴加工って必要なの?」と疑問に思う方もおられると思います。現に、DIYを始めたばかりのワタクシもそうでした。

下穴加工が必要な理由は大きく分けて2つあります。

下穴加工の理由① 材料の割れ防止

ビス打ちをする際に木材が割れる原因は、とても単純です。下のイラストをご覧ください。

下穴なしで割れてしまう原因は、木の繊維が詰まっているのにビス一本分の体積を無理矢理ねじ込むためです。

これは、木材だけでなくプラスチックやコンクリート類へのビス打ちにも言えることで、ビスを打つ前に対象物のビス体積分を掘り出すことが必要となってきます。

下穴加工の理由② ビス頭の嘗めを防ぐ

ビスを打ち込みたいなーという材料は、毎回柔らかい木材ばかりとは限りません。

特に、硬い材質にビス打ちをする時は、要注意。

角度がずれている状態でビス打ちすると、ビス穴を、ガリガリガリと嘗めてしまうことがよくあります。

ビスは一度嘗めてしまうと、とても厄介です。
まめた
まめた
ようやく下穴の重要性が理解できたワン。

下穴加工の流れ

まずは、↓のイラストで下穴加工の全体像をご覧ください。

下穴とは、不要な木繊維を排出し、ビスが入りこみやすくするための大切なひと手間なのです。大事なものをつくる時などは必ず実施するようにしましょう。

下穴加工で用意するもの

・インパクトドライバ

・ドリルビット

・プラスドライバー

・ビス

これだけです。

例 : ビスの太さが3.5mmなら、ドリルビットはφ2.5mm〜3.0mmが良いです。

※ドリルビットの太さ(下穴の大きさ)目安は、ビス太さの70〜80%を目安にしましょう。


下穴ありと無しを比べると出来栄えが一目瞭然ですよね。

下穴ありの方は、ビス頭を嘗めることもなくスムーズで綺麗なビス打ちができました。

さて、本来ならここで記事はおしまいなのですが、せっかくなのでビス打ちのコツをもう少しお話しします。

端から順に下穴を開けていくと精度がズレる問題と対策

仮に、長い木板をビスで10箇所固定したいとします。

端から順に下穴を10個開けようとすると、材料が徐々にズレてきて、端と端で大きなズレが生じることがあります。

このような経験をされた方、多いのではないでしょうか?

ぼんた
ぼんた
ちゃんと対策はあります。ぜひ覚えておきましょう。

対策

端から順に進めるのではなく、最初と最後の箇所を先に固定。そのあと中間を下穴・ビス留めするという工法が一番うまくいきます。

このように下穴を開ける順序を変えてやることで、作品精度を高めることは可能になりました。

まめた
まめた
おっ、このやり方良いワンね!
ぼんた
ぼんた
でしょ!でも、まだ別の問題があるんだ・・・。

ドリルとプラスビットの付け替えが面倒な問題と対策

前述の通り、作品を丁寧に作り上げるために下穴加工は欠かせません。

しかし、実際に下穴加工していくとわかるのですが、プラスビットとドリルビットの取り換え作業がむっちゃ面倒くさく思えてきます。

1~2個下穴開けてはインパクトドライバからドリルビットを取り外し、プラスビットに付け替えてビスを打つ。ビスを打ち終えたらまたプラスビットを取り外してドリルビットに付け替える・・・・・回数が多くなるとむっちゃ大変な作業です。

こんなビット交換のお悩みを、少しでもマシにする方法を2つお話します。

下穴開け対策① 本体をもう一台買う。

結論から言うと、これが一番手っ取り早いです。

これから木工やDIYを本格的に取り組んでいきたいとお考えならば、やはり下穴用にインパクトドライバかドリルドライバを、もう一個買い足すのが確実な選択です。

単純明快ですが、手元に下穴用のインパクトドライバ(又はドリルドライバ)とビス打ち用のインパクトドライバを2刀流で置くことで、いちいちビットの交換をせずにスピーディーに作業を進めることができます。

下穴用に電動工具をもう一台揃えるメリット
・作業効率が格段に上がる。
・今後、様々な場面で2台あると便利。

デメリット
・2台目の購入費用が掛かる。

下穴用は、メインのビス打ち用に比べてパワーが要求されないので、安物の電動ドリルやインパクトドライバーで十分です。

↓ ご参考に・・・ワタクシも使用中のマキタの10.8V小型インパクトドライバ。

バッテリー1個+充電器+ケース付属のセット品です。

軽量なので扱いやすく、DIY初心者の方にもおすすめです。

下穴開け対策② ワンタッチジョイントを買う。

下穴用のためとはいえ、電動工具をもう1台買い足す予算がないよ・・・という方に、『 ワンタッチジョイント 』という選択肢があります。これも2台持ちに近い働きをします。

この小さなアダプターを装着すると、ビットの着脱を2手間→1手間に減らすことができる便利アイテムです。

それだけ聞くとなんとも些細な効率化ですが、着脱回数が多くなる程効果がわかります。

今まで30回着脱していた作業が、15回で済むようになる、それだけでもモチベーションにかなり差がでるので、是非とも持っておきたい製品です。

↑ アタッチメントと先端ビットが一通りセットになっているので、これから本格的にDIYをスタートしたい初心者の方におすすめの内容です。

ぼんた
ぼんた
本体側:赤、先端側:青と色分けされており、片手操作で楽に外せるので、使いやすいです。

これを考えた人、すごいなーと思える逸品ですね。

で、大体のビットはすでに揃っているよーっていう方向けに単品も販売されております。

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時間が許す限り、下穴加工は実施しましょう。

下穴加工というかなりマイナーな内容の記事でしたが、いかがでしたでしょうか?

地味な作業ながらも、その重要性がお分かりいただければ幸いです。

初心者の方こそ基本に忠実に下穴加工を行い、素敵な作品作りを目指しましょう。

それでは、また別の記事でお会いしましょう!

【動画】金属への下穴開け方法

【動画】コンクリートへの下穴開け方法